現在福井駅前では、北陸新幹線敦賀開業などにあわせて、数十年に一度の大規模な再開発が行われています。
前回は今年7月時点の様子を紹介しましたが、今回は11月時点での事業進捗状況などをお伝えしたいと思います。今回は紹介する箇所が多いので2回に分けて紹介します。
◆福井銀行本店、北國銀行福井支店移転新築
福井銀行本店は7階建てで、1階が本店営業部、2階がイベントスペースと交流ホール、3~7階が本部オフィスになるとのこと。
北國銀行福井支店は、7階建てで、うち1.2階と3階の一部を北國銀行が入居し、残りのスペースをオフィステナントとして賃貸する。
現在の様子。
両方ともできてる。北國銀行は間に合わないと思ったが仕上げてきた。
手前の白(福井銀行本店)と奥の黒(北國銀行福井支店)のデザインが対照的だけど、街並みとしては意外と調和がとれているように感じる。
北國銀行福井支店を正面から見た様子。なんだかブロックを組み合わせたようなデザインとなっている。
金沢駅西の北國銀行本店と、武蔵が辻の金沢hakomachiを足して2で割ったように見える。
ちなみにこれが金沢hakomachi(はこまち)。改めてみるとこっちのほうが「はこ」の出っ張りはすごいな。
近くで見るとかなり細かく箱のパーツによってデザインされているのがわかる。それでも全体的に黒を基調としているので、建物全体が引き締まって見える。
ただよくわからないのが、こういうデザインにして実際のフロア面積は確保できているのか、使い勝手はどうなのかは中に入ってみないとわからないなあ。
建物自体は「福井テラス」というみたい。3階より上のフロアは別のオフィステナントとなっているようである。
なお店舗は連休明けの11/24(火)より移転オープンするみたいである。
福井銀行を手前に見た様子。建物の大きさ自体は福井銀行の方が一回り大きい。
特徴的なのは、元々の福井銀行の建物のファサードを模したデザインとなっている(柱が縦に連なる)のが大きな特徴となっているが、柱の質感が貧弱で、もう少しなんとかからななかったのかと思う。せめて柱が石張りだったらもう少し厳かな雰囲気が出たのだが。
例えばこれは最近建て替えられた大阪の三菱UFJ銀行大阪ビル(旧三和銀行本店)だが、こんな感じで柱が石張りになっている。福井銀行本店の設計は三菱地所設計なんだから、もうちょっと考えてくれても良かったんじゃない?
※余談だが北國銀行福井支店も三菱地所設計が設計。同じ設計事務所でよくぞこれだけ両隣に違う建物を仕上げてくれました。
ちなみに建物の裏側は白いルーバーで覆われた意匠となっている。こちらのほうが雰囲気は良い。
隣にある築48年の映画館「メトロ劇場」とセットで撮影。
大名町通り(フェニックス通り)から見た福井銀行本店。
最後に、大名町交差点から見た福井銀行本店と北國銀行福井支店の様子。
拡大するとこんな感じ。「福井銀行」「北國銀行」「福井銀行」のロゴが並ぶさまはなかなか壮観だなあ。