現在福井駅前では、北陸新幹線敦賀開業などにあわせて、数十年に一度の大規模な再開発が行われています。
前回は昨年9月時点の様子を紹介しましたが、今回は2月上旬時点での事業進捗状況などをお伝えしたいと思います。
◆福井銀行本店、北國銀行福井支店移転新築
福井銀行本店は7階建てで、1階が本店営業部、2階がイベントスペースと交流ホール、3~7階が本部オフィスになるとのこと。
北國銀行福井支店は、7階建てで、うち1.2階と3階の一部を北國銀行が入居し、残りのスペースをオフィステナントとして賃貸する。
左側が北國銀行福井支店、右側が福井銀行本店の様子。
福井銀行本店は最上階まで鉄骨が組み上がったと思われる。
正面から見た様子。
大名町交差点から見た様子。思った以上にかなり大きく存在感がある。
大名町交差点を挟んで繊協ビルと並んだアングルで撮影。しかしこのアングルだとバランスがとれているというか、そこまで大きくは感じないのが不思議な感じがする。
事業期間は今年10月末となっている。
こちらは北國銀行福井支店。現在1階部分の工事を行っている。
福井銀行本店とは進捗が全く異なるが、事業期間は同じく10月末と言うことで、同じタイミングで完成するようである。
◆ハニー再開発
再開発ビルはマンションなどからなる4棟形式で、当初は2020年秋完成予定だったが、予定がずれ込み21年1月完成予定で工事が進められている。
現在1階部分の工事が進められている。
アングルを変えて撮影。
マンション完成イメージが掲載されていた。
◆熊谷組福井本店建て替え
現在の様子。すっかり更地になっていた。建物が建つのかと思っていたので拍子抜けだった。
但し、福井本店はいずれ建設されるようである。「建設地」の看板が立てられていた。
◆三角地帯(ユアーズホテル等)再開発
福井駅前西口の、通称「三角地帯」と呼ばれる区域では、これまで再開発準備組合により事業計画の検討が行われていたが、先日の報道で、その概要が明らかになった。
福井新聞によると、北陸新幹線延伸を見据え、交流人口の受け皿となるホテルやオフィス、ホールの業務・交流機能を建物の駅側に配置。低層は特に電車通り沿いに商業・サービス機能を集中させるとのこと。
また、ホテル・オフィス棟には、米ホテル大手のマリオット・インターナショナルが進出することが明らかとなった。
https://www.chunichi.co.jp/article/fukui/20200116/CK2020011602000041.html
ホテル名は「コートヤード・バイ・マリオット福井」。約250の客室、1000人を収容できるホール、複数のレストラン、フィットネスジムなどを備える。現在三角地帯に建つユアーズホテルフクイが開発・所有し、マリオットが運営するとのこと。
なお再開発計画に当たっては、森ビルの子会社(森ビル都市企画)が素案を作成している。
イメージを見る限り、およそ福井らしくないというか、本当にこのような再開発ができるのかという思いがする。また、福井に住んでいる者の立場から言うと、福井のようなド田舎に、外資系のハイグレードホテルが進出するというのがにわかに信じがたい。
福井駅前大通りからみた様子。右側が再開発予定地。
右側に見える10階建ての白い建物がユアーズホテル。
1979年(昭和54年)竣工。
こちらは電車通りからみた再開発予定地の様子。建物の多くは、昭和20年代から40年代に建てられた建物が多い。
電車通り側からみたユアーズホテル。
ユアーズホテルの西側に位置する福井まちなか文化施設響(ひびき)のホール。
こちらは2004年(平成16年)にできた新しい施設。
左手に見えるのが、福井県民にはおなじみの勝木書店本店。学生時代はよく立ち読みしてました。
三角地帯の先の方から見た様子。今川焼の店は筆者が生まれる前から営業していると思う。
しかしこうしてみると、ごちゃごちゃしているというか、古ぼけているというか、街としての魅力には欠けるよなあ。街を更新する時期にきたのは間違いない。
◆西武福井店新館が2021年2月で閉店
昨年10月の新聞記事によると、西武福井店の新館の営業を2021年2月で終了するとのこと。
左側が西武福井店の本館で、右側が新館。
こちらが新館。
1971年(昭和46年)に、「ファッションランドパル」として開業し、ジャスコ福井店が入居していた。以前のブログでも書いたのだが、かつては福井にジャスコがあったのだ。
1999年(平成11年)に、西武百貨店の拡張に伴い新館とした。
新館にはロフトや無印良品、紀伊國屋書店などが入居している。筆者も時々行くんだけど、そこまで人がいないようには思えなかったんだけど。
新聞記事によると、新館部分は土地と建物が賃貸とのことだそうで、ということは現在も建物自体は「パル」のようである。
なおこちらが西武福井店本館。
1980年(昭和55年)竣工で、菊竹清訓が設計した。当時は「だるまや西武」という店名でした。個人的にはのっぺらぼうなファサードがあまり好きではないのだが。
まあ、「徳島そごう」や「西武大津」などは店舗自体なくなってしまうことを考えると、残るだけでも良しとせねば。山形の「大沼」は予告なしに閉店したし。百貨店という業態自体、もはや地方では厳しい状況である。
◆「鶴来餃子」が1月末で閉店
あと、これは思い切りローカルネタになるが、駅前南通りにある中華料理店「鶴来」が、1月末に閉店した。
たまたま閉店前日に店の前を通っていたら、ものすごい行列ができていたので何かイベントでもあるのだろうかと思っていたのだが、まさか閉店するとは思わなかった。
閉店後翌日のお店の様子。シャッターが半開きで店内の片付けを行っていた。
店名は「鶴来餃子」とあるが、個人的にはチャーハンがお気に入りだった。
福井の誇るミュージシャンである川本真琴もこのお店がファンといっていたような。
1955年(昭和30年)創業なので、創業65年で幕を下ろしたことになる。
長い間お疲れ様でした。