週末(日曜日)は特にすることもなかったが、家族が全員出かけてしまい、ご飯を作るのもめんどくさかったので、喫茶店にでも行こうと車でぶらぶら。
少し足を運んで、訪れたのは武生の旧8号沿いにある『カフェド伊万里』。
すごく良い店なのだが、駐車場が狭くて駐車しにくいのがなんとも。あと多少めんどくさくても、バックで駐車することをおすすめします。
このお店に来るのは3度目かな。
本来であればボルガライスを注文するところだが、朝早かったのでモーニングを注文。
店内はシックで落ち着いた感じ。
このお店は普通に居心地が良い店なのだが、実は結構有名なお店だったりする。
というのも、何でもこのお店は漫画家の池上遼一氏の妹さんが経営しているお店とのこと。そう、池上遼一はここ武生出身の漫画家である。
店内にはいくつかイラストが飾られている。「男大空」なつかしい。
池上遼一といえば、個人的には「クライングフリーマン」 が一番記憶にある。タトゥー、裸、そして涙。女性の絵も素敵だが、個人的にはかっこいい男性の劇画のイメージが強い。漢の中の漢という感じか。
もう一つ有名なのは、ここ武生のソウルフードである「ボルガライス」発祥のお店とのこと(本当かどうかは定かではないですが)。
※写真のボルガライスは別の日に頼んだもの。
ボルガライスのポスターも池上遼一氏のオリジナルイラスト。
伊万里のボルガライスは、お皿が微妙に深いので、玉子のせカツ丼を食べている感じ。また他店で食べるボルガライスはデミグラスソースが結構とろっとした感じなのだが、伊万里のデミグラスソースはそこまでとろみはなかったような。
すごくおいしいんだけど、カロリーの塊のような食べ物なのが難点。
まったりしていると、テーブルの上に気になる情報が。
何でも「池上遼一展」開催中とのこと。
ということで、当初予定にはなかったが、武生公会堂記念館まで足を運ぶ。
池上遼一と言えば やはり「涙」。すぐ泣く。
武生公会堂記念館は1933年(昭和8年)建設の近代建築で、戦後は一時期市役所としても使用されていたとのこと。
しかし戦前の建築はデザイン(特に装飾)に優れた建物が多い。
入口正面には、フォトスポットが設けられていた。
両側に御祝の花が飾られているが、送り主が「さいとう・たかを」「武論尊」というのが感慨深い。
こういうのも「アール・デコ」って言うのかな。
左は「男組」か? 右はわからないが「アダムとイブ」という作品かなー。
やはり「泣いている」。
展示会の中身だが、デビュー当時から現在までの原画がいろいろ展示されていた。多少ネタバレになるが、水木しげるのアシスタントだったことや、青年誌の先駆け的存在の「ガロ」に連載していたこと、「つげ義春」のファンだったことなど、面白いエピソード も紹介されていた。
またデビュー当時は「手塚治虫」の影響で人物の「目」が丸っこかったことなど、なかなか興味深い内容だった。
「池上遼一展」はここ武生でしか行わないとのことで、池上遼一ファンの方は是非武生まで足を運んでほしい。
ということで、特に意識したわけではなかったが、すっかり「池上遼一」を堪能してしまいました。
展覧会も見終わったところでお腹がすいたので、お昼でも・・
ということで、『中華そば』を食べて帰った。(笑)
武生は『中華そば』もおすすめです。