昨日は天気もよいので岐阜へ。
長年当ブログを見ている読者はほとんどいないと思うが、ブログを休んでいる間に住まいが約20年間過ごした金沢から実家のある福井に変わった。詳細は後日ブログで述べるとして、結論から言うと福井の方が何かと住みやすい。なんだかんだ金沢って娯楽がないのよね。だからどうしても暇な人はパチ屋に行ったりするし。むしろ福井に戻って一番良かったのは、京都・大阪・名古屋に片道2時間で行くことができるようになり、遊びに行く範囲が広がったことか。金沢自体はそこそこ大きな町だが、よそに行こうと思うとなかなか不便なのである。新幹線がつながったとはいえ、東京まで往復25,000円かかるようでは気軽に遊びには行けないのが現実である。
本題に戻るが、福井に帰ってから岐阜には年1~2回行くようになった。出発時間にもよるが、概ね2時間ちょっとでつくのが大きいのと、車だとあまりお金がかからないのがよい。高速は鯖江ICもしくは武生ICで乗って、途中小谷城スマートICで降りて、国道365号から国道21号経由が一番早い、近い、安い。高速代だけだとETC割引で往復3,000円かからない。その点電車だと往復8,000円かかってしまうので大違いである。
写真は2年前に撮った岐阜城。上から見上げるとぽつんと小さく見える。
岐阜に行く場合は概ね行く場所は決まっており、いわゆる旧岐阜城下、岐阜城のある金華山、岐阜公園と、古い町並みが残っている井の口、そして川原町界隈である。要は町歩きである。あと、特にこの時期は北陸は天気が悪く山登りに適さないので、運動不足解消を兼ねて雪のない金華山に登山するのも重要な目的である。
岐阜によく行くようになったのは、そのロケーションもさることながら、長良川沿いにある岐阜公園駐車場がただで停められるのも大きい。
鵜飼いの船に一回乗ってみたいのだが、冬はやっていないので残念。
岐阜公園駐車場から川沿いを歩いていると、鵜飼い乗船場、そして古い町並みが残る川原町に到着。
川原町の存在は、岐阜に来るまで全く知らず、岐阜にこんな古い町並みが残っているのかとびっくりしたのを覚えている。岐阜の城下町自体は戦国時代に造られたようだが、川原町界隈は江戸時代以降に川湊として発展したとのこと。
川原町や長良川沿岸には温泉旅館、ホテルが建ち並んでおり、川原町には手湯なるものがあった。足湯というのはあまり好きではないのだが、冬の朝早くで手がかじかんでいたので手湯はとても気持ちよかった。
京都や金沢の町家は間口が狭く奥行きがあるのが通常だが、川原町の町家はなんとも間口が長い。
町家建築についてはあまり詳しくないが、2階の屋根が低い建物は、明治期以前の古い建物だと思う。
川原町というだけあって、長良川の中州のような場所にあるようで、長良川の分水路というか、細い水路が並行して続いており、何本も橋がかかっている。川沿いに並ぶ町並みも風情があってよい。
橋を渡ると旧岐阜城下、地元では井の口と呼ばれるエリアである。材木町界隈も古い町並みが残っている。
界隈を歩いていると、木造3階建てのこの建物も地区のランドマークとなっている。
中に入ったことはないのだが、岐阜大仏の建物とのこと。あいにく工事中だった。
これは去年撮った写真。建物の雰囲気はこんな感じ。いかにも楼閣といった感じで風格がある。
町中に、戦国時代の岐阜城下イメージ図が掲載されていた。図面の左側の中州のような場所が、江戸時代に川原町として発展したと思われるので、このイメージ図に町が書かれていないのはそういうことだと思う。
途中、コメダ珈琲でモーニングをいただいてから、金華山に登る。
金華山は標高329mとそこまで高い山ではないが、実は結構勾配がきつく、一番勾配の緩い七曲登山道も、運動不足のみには結構きつい。
最初はだらだらとしたルートで楽である。
夏に登った北海道の藻岩山や福井の山とは異なり、シイカシといった常緑樹があるので、冬でも緑の葉が茂っている。
登山口から1900m程度あるのだが、約半分を過ぎたあたりから急な階段道が続く。
自分は心肺機能が劣っているので(要は運動不足)、このあたりだと心臓バクバクでかなりしんどい。
高齢の方も登っているのだが、「こんなきついと思わなかった!」とつぶやいていた。
ようやくお城が見えてきた。
健常者だと40分でつくところを1時間かけてようやく到着。ヘロヘロでした。
それにしても山頂からの眺めは素晴らしい。
北西方面に白い頂を発見。もしかして白山か?と思ったが、GoogleMapで確認したところ、能郷白山という山で、福井と岐阜の県境の山だそうだ。
南方面の様子。
濃尾平野が広がる様がよくわかる。
奥に見える小さい突起は名駅の高層ビル?
締めに味噌おでんを食べて帰る。正月に名古屋に行ったときにも食べたがとてもうまい。
岐阜って、古い町並みもあり、温泉あり、緑ありで非常に居心地のよい場所なのだが、そこまで観光地化されていないからか、人も多すぎず少なすぎず、いろんな意味でおすすめの場所だと思う。特に県庁所在地でまちなかに温泉街のある街って、松山(道後温泉)と岐阜位だと思う。強いていえば、岐阜の道路事情はあまりよくないというか、運転しづらいんだよね。車線間違えると変なところ持って行かれるし。そこだけはもう少し慣れが必要かと思う。