1ヶ月以上ぶりの投稿である。しかし今年の夏みたいに、暑すぎる夏は正直どこにも出かける気が起きない(ブログを書く気も起きない〔苦笑〕)。今月末3日ほど京都に滞在予定だが、さすがに猛暑日は勘弁してほしいなあ。
そんなわけで、最近は夏に最低1回は涼しいところに行くようにしているのだが、先月末に三重県の御在所岳に行ってきた。金沢にいたときは三重県は遠い場所のイメージがあったが、実は福井からだと結構近い。関ヶ原から国道365号経由(上石津経由)で30分程度で三重県境(いなべ市)に到達できる。関ヶ原まで高速を利用した場合で1時間50分程度で三重県境まで、御在所岳ロープウェイまででも2時間30分で着くみたい。
当日は朝の7時過ぎに家を出て、ちょうど2時間近くドライブしたのだが、少し休憩しようと思ってナビを確認したら、三岐鉄道西藤原駅という私鉄の駅があったので立ち寄った。
なぜかSLをイメージしたデザインの駅舎。
黄色とオレンジのツートンカラーの電車。結構年季が入っていそうな電車である。
このSLは昭和初期(昭和6年頃?)、三岐鉄道開通時につくられたものとのこと。
SLの後ろには電気機関車まで展示(静態保存だと思うが)されていた。
それにしてもこんなところでSLを見るとは思わなかった。これは鉄道マニアでなくても感動するレベルだなあ。
三岐鉄道のことは正直ほとんど知らなかったのだが、wiki情報によると、どうやら三重県(四日市)から岐阜県(関ヶ原)まで結ぶ計画があった鉄道とのこと。こんな田舎、しかも結構標高の高い場所に駅があるので不思議だったのだが、関ヶ原から三重県境の間は高い山が少ないので、時代が時代なら線路がつながっていたかもしれない。
こんな田舎にあって誰が乗るんだと思ったがさにあらず。
時刻表は載せていないが、概ね1時間に2本走っていて、近鉄と連絡していて名古屋まで直通している。1時間に2本電車が来れば、使う側からすれば十分。しかも名古屋まで1080円で行けるのであれば、全然利用価値あるよな。
西藤原駅に関しては、通勤通学はわからないが、藤原岳など登山客の足になっているようで、確かに駅に来る前にリュックを背負った人が歩いている姿をみた。
すごく乗りたくなったのだが、御在所岳に行く途中だったのと、とまっていた電車が出発してしまったので思わず乗り損ねてしまった。いやあ、乗りたかったなあ。
・・・ということで、次の週にリベンジしに再度三重県まで。
今回は、西藤原駅からではなく、その東にある三岐鉄道北勢線という路線で、その始発駅に当たる阿下喜(あげき)駅から乗車した。お昼に福井を出て午後2時頃に阿下喜駅に到着。
出典:三岐鉄道ホームページ
西藤原駅と同じように古い車両(客車)が展示されていた。
乗ってみて気がついたのだが、電車がやけに小さい。ナローゲージ(軌間が762mmの狭軌)で、日本では軽便鉄道と呼ばれていた鉄道のこと。日本で現存する鉄道(旅客扱い)は、ここ三岐鉄道北勢線と、おなじく三重県にある四日市あすなろう鉄道、そして黒部峡谷鉄道の3路線しかない。ちなみに三岐鉄道三岐線はJRと同じ軌間(1067mm)。
確かに線路の幅が狭い。
車内はこんな感じ。福井のふくてつの電車もこんな感じ。ロングシートであれば乗車自体は特に問題はなかった。なお始発ではがらんとした感じだが、途中からは通学客などが次々と乗車してきて結構な乗車率だった。
阿下喜から西桑名まで所要時間50分程度だが、それにしてもよく揺れた。車両が古いというのもあるが、線路の幅が狭いというのはこういうことかというのを実際乗って実感した。またこの日は暑かったので、エアコンの効きが悪く、50分の乗車はなかなか苦痛だった。鉄ちゃん的には楽しいのだろうが、一般の人からするとお世辞にも快適な車両ではなかった。
一番後ろから見た車窓。カーブが多いのもあるが、とにかくのろい。wiki情報によると、最高速度45kmとのこと。但し、後面展望を見ていて思ったのは、よくこんな狭いところを電車が走っているなというのはすごく実感した。
約50分で西桑名に到着。
そこから隣接する桑名駅(JRと近鉄の共用駅)から近鉄に乗車。
それにしても福井県民が桑名から近鉄に乗るのは違和感しかない(笑)。
福井を出て4時間以上、午後4時過ぎにようやく名古屋に到着。
名古屋は都会だぎゃあ。
せっかく名古屋まで来たので、記念にナナちゃんを撮りました(笑)
ちなみに阿下喜から近鉄名古屋までの所要時間と運賃は、約1時間30分、910円。北勢線沿線の人であれば十分利用価値はあると思います。
福井からまた乗りに来たいとは思わないが、思い出にはなったかな。