仁和寺は久しぶりである。学生時代はほぼ毎日仁和寺の前を通っていたし、週2~3回は境内を散歩していた場所である。
京都で一番好きな寺はどこですか、と聞かれたら、筆者は「仁和寺です」と答えるだろう。
嵐電の御室駅。レトロな雰囲気が旅情をかきたてる。
存在感たっぷりの仁王門。学生時代はほぼ毎日のようにこの門を見ていた。
金剛力士像。口をあけているのが阿形像。
口を閉じているほうが吽形像。
仁和寺の魅力は何かといわれると、広々とした境内である。寺の西側には、通称御室御所と呼ばれる御殿(有料)があるが、敷地の大半は一般に開放されており、自分にとってはホント、庭みたいな場所だった。京都の寺は何かと拝観料を取るのであるが、そういう意味でもこのお寺には親しみを感じる。その代わり、有料の御殿には一度も入ったことがない(1回くらいは入ってもよかったかな・・)
中門を抜けると・・
五重塔が見えてくる。
京都や奈良の何が良いといわれると、やはり五重塔の存在があると思う。金沢と京都は歴史都市としてよく比較されるが、金沢には伽藍配置によるお寺もなければ五重塔もない。野田山のふもとにでも五重塔があればもっと面白い街になるのに、と思う。
国宝の金堂。行った日は中を拝観できる日だったようであるが、入らなかった(1回くらいは入ってもよかったかな)。
金堂から中門を見た風景。なお、仁和寺といえば御室桜が有名なのだが、なぜか御室桜だけは見た記憶がない。人ごみがいやだったからかな?それとも、新学期になり少しだけ忙しかったからかもしれない。
横から見た五重塔。そこら辺の高層ビルは邪魔な存在に他ならないが、五重塔はまさにランドマークである。昔はよく暴れん坊将軍のロケが行われていたらしいが、ロケが行われているのは一度も見たことがない。
斜めから見た五重塔。
五重塔の周りは松林になっているのだが、筆者の学生時代には、マツクイムシなのかどうかわからないが、結構木が枯れてしまい切り株が目立っていたのを覚えている。幼木を植えて松林の再生に取り組んでいるようだ。
寺の一番奥にある拝殿。この辺まで来るとほとんど観光客は来ないのだが、学生時代暇なときは良くこの辺でぶらぶらしていた。
それにしても雰囲気のあるお寺だ。お寺めぐりをしようと思うのであれば、人の少ない今の時期がベストかもしれない。
境内を抜けると、その奥に「御室八十八箇所めぐり」なる参詣路がある。
四国八十八箇所と同じ寺名の祠が88箇所あり、1週3kmほどの山道を通るルートになっている。筆者が学生時代には、運動不足になるとこの道を通って汗をかいたのを覚えている。学生時代は1週1時間程度で回っていた。行こうかどうか迷ったのだが、体力に自信がなかったのでやめた。
実はこの後、金閣寺にも行ったのだが、金閣寺に行くくらいなら仁和寺に行くことをお勧めします。しかし、金閣寺って金ピカすぎない?もう少し渋みがあったほうが日本人好みだと思うのだが・・