ROKUZAEMONの諸行無常

田舎でひっそりと暮らしています

『個人的に』安藤忠雄の建築を振り返る-京都、大阪、神戸、札幌、熊本-

前回のブログで安藤忠雄建築展について紹介したが、その流れで、過去に撮影した安藤建築の写真を見ながら建築を振り返ってみたいと覆う。

ちなみに改めて過去の写真を見ていると、リノベーション案件も含めて、意外な物件が安藤建築(もしくは安藤忠雄監修)だったとわかったので、自分自身のおさらいも含めていくつか紹介したい。

■B-LOCK(京都)

京都の北山通りに位置する。1988年竣工。名前の通り、コンクリートブロック積の建物。通りの反対側から撮影したのでこの写真しかないです。

左隣には、キャピタル東洋亭という有名な洋食屋があります。

■京都府立陶板名画の庭(京都)

同じく京都の北山通りに位置する。1994年竣工。

30年以上前に出来た建物だが、昨年初めて訪れた。入場料は200円と安い。

典型的なコンクリート打ち放しの建築で、安藤忠雄らしさが非常に良く出ていると思う。

■TimesⅠ.Ⅱ(京都)

京都の三条通、高瀬川沿いに位置する。繁華街にある建物なので見たことがある人は非常に多いと思う。

1984年竣工。40年以上たつにも関わらず、古びた感じが全くしない。もっとも写真は昔の写真で、今はテナント募集中とのこと。

■RIN’S GALLERY(神戸)

神戸の北野坂沿いに位置する商業ビル。1981年竣工。

赤レンガ造りの外観が特徴。安藤建築でレンガ造の外観はあまり見かけないらしいのだが、おそらく、風見鶏の館(同じく赤レンガ造)などを意識しているのかもしれない。

建物の向かいには異人館(現在スタバになっている)が建っている。

こちらが旧ハインリヒ・フロインドリーフ邸。まだ入ったことないです。

■風の協会(神戸、六甲山)

あまり写真の出来が良くないな(苦笑)

神戸の六甲山上に位置する教会建築。1986年竣工。
これを撮影したのは今から7年前、とある建築探訪ツアーに参加して、六甲山にある建築を巡ったときに撮影したものである。メインはヴォーリス建築だったが、通常非公開のこちらの建築も見ることが出来た。
元々とある企業の保養所の横につくられたようだが、ツアーに訪れたときはその保養所は取り壊されており、教会の隣の敷地は広大な更地になっていた。現在も更地のままみたい。
■こども本の森 中之島(大阪)

大阪中之島公園内にある子ども図書館。2020年竣工。
中之島界隈を散策中に撮影したのと、行った時間は開園前だったので、中は見ていません。

安藤忠雄を象徴する「青リンゴ」のオブジェが目を引く。正直意味がわからなかったのだが、何でも「永遠の青春」がテーマとのこと。

すぐ近くには、国の重要文化財にも指定されている大阪府立中之島図書館もあります。

■北菓楼(札幌)

旧北海道庁立図書館(1926年竣工)を動態保存の形で再生した建物。リノベーションは2016年に実施。

正直ここが安藤忠雄が関わっているとは知らなかった。
今から7年前に札幌に行ったとき、たまたま立ち寄った菓子店。中を見たら見事にリノベーションされていて驚いた。中の写真は思わず撮影したもの。今思えば、コンクリートの壁面とか見ていると安藤忠雄っぽさを感じるというか。

行った時はここが昔の図書館だったことも知りませんでした。

■JR熊本駅(熊本)

基本デザインを安藤忠雄事務所が監修、設計はJR九州、安井建築設計事務所が行ったもの。2019年竣工。

正直ここも安藤忠雄が関わっているとは思わなかった。

外観の「武者返し」のデザインが特徴的だが、外壁はアルミ鋳物で出来ているみたい。普通に木材の下見板のように見えるが、そんなわけないよね(笑)。木材だったら管理が大変すぎる。しかしつや消しのダークブラウンの外壁の質感が凄く良い雰囲気を作り出していると思う。

ちなみに行った時は、節電のためかコンコースの中が妙に暗かった。

 

・・といった感じで紹介したが、京都の安藤建築くらいは、もう一度撮影し直した方が良いかもしれない。さすがに札幌はすぐには行けないなあ。