今年の1月に、福井駅前再開発の様子をブログにあげたところ、非常に多くの方に関心をいただいているようなので、その後の進捗状況を含めて現時点の状況を紹介したいと思います。
以前のブログはこちら
現在計画中もしくは事業中のものです。少し見にくいですが、オレンジが構想・計画段階のもので、赤が事業中、そして青が完成したものです。
ハニー跡地再開発の様子。前回と変わらず。
電車通りからみた様子。
事業名称は掲示されているように、「優良建築物等整備事業」となっていて、敷地内に駐車場やマンションなど複数棟建設される。
元々来年(2020年)秋完成予定だったが、福井新聞報道によると、完成が2021年1月頃にずれ込む見通しとのこと。
奥の再開発に加わらなかった建物は改修が終わっていた。
正面はこんな感じ。カラオケ店がキーテナントとして入居した。
見た限りではまあまあ人が入っているように感じました。
次に、福井銀行建て替えの様子。
こちらはクレーンが出てきて工事に着手した模様。
こちらは当初予定通り、2020年12月完成予定とのこと。(現地看板を撮影)
なお施工は、熊谷組JVにて行われている。
福井銀行本店横、旧福井映画ビル(福井シネマ)跡地には、北國銀行福井支店が建設中である。
すでに建物は撤去が完了している。
建築計画上は「(仮称)福井Eビル建替え計画」となっている。
金沢駅西に出来た北國銀行本店に雰囲気が似ていると思う。
北ノ庄通りの立体駐車場だった場所に建設中だったドーミーイン福井は、3月19日にオープンした。
地上9階で、室数は189室と、福井市内では比較的規模の大きなホテルとなった。
福井駅から少し離れた中央2丁目にあった、熊谷組福井本店がどうやら建て替えされるようである。
※熊谷組HPにも特にリリースされていないが、更地だったときに現地に案内がされていたので間違いないと思います。
福井に本店があるとはいえ、現在ではあくまで登記上のみであり、てっきりマンションにでも建て替わると思っていたので、本店建て替えは良い意味でびっくりした。
◇福井と熊谷組
中堅ゼネコンの熊谷組は、福井発祥のゼネコンであり、2019年現在においても登記上の本店を福井においている。
熊谷組は、福井発祥というだけでなく、長らく福井を地盤に活躍しており、特に2代目社長熊谷太三郎は、福井市議会議員、福井市長、参議院議員(科学技術庁長官)などを歴任した。また地元では、北陸で長らく長者番付1位の座にあったことでも知られる。
熊谷太三郎および創業者の熊谷三太郎の石碑が中央公園に建てられている。
県庁西となり、福井市役所北隣に中央公園がある。
看板にも、「熊谷太三郎像」「熊谷三太郎像」が記載されている。
熊谷太三郎像
こちらが熊谷三太郎像。
息子の太三郎像の方が立派なのは、福井市長を務めたから?
なお、熊谷組福井本店の横には、かつて熊谷太三郎の自宅があったが、現在ではマンションとなっている。
◇福井発祥のゼネコンについて(飛島建設、熊谷組、前田建設工業)
土木建設業界の人であれば知っていると思うが、熊谷三太郎および熊谷太三郎は、元々同じく福井発祥のゼネコンである飛島建設(当時:飛島組)の役員で、1938年(昭和13年)に独立して熊谷組を設立した。
飛島建設は、現在でも福井市に支店(北陸支店)をおいている。
福井支店は裁判所の向かい(仁愛女子高校の近く)にある。
同じく福井発祥の企業として前田建設工業がある。1919年(大正8年)に、飛島建設傘下の企業として創業し、1946年(昭和21年)に独立して現在に至る。
創業地である、福井市(旧美山町)小和清水には、現在も創業者である前田又兵衛の自宅(兼事務所?)が残っている。
建物は会社が管理しているようで、一般の方は入れないと思われる。
こちらの建物は知る人ぞ知る建物だと思うが、一般公開してくれれば、意外に人が来るのではないかと思う。(会社HPのトップページに写真だけ掲載されています)
まあ、こんな感じで、半年に1回程度のペースで再開発の状況を記録していきたいと思います。