日本にも数多くの欧風庭園が存在するが、須磨離宮公園のバラ園は別格だといつも思っている。ずっと行きたいと思っていたが、昨日十数年ぶりに訪れることができた。
離宮道と呼ばれる松並木の道路。沿道からして格が違う。
朝9時過ぎの園内の様子。1番乗りに入園した。まだ噴水が行われていない時間帯で、静かな様子である。
カスケードを横から見た写真。
奥には瀬戸内海を望むことができる。
フランスの整形式庭園は、日本の風景にはあまりなじまないような気もするのだが、瀬戸内のように、若干地中海に近い気候の場所だとうまくマッチするのかもしれない。
土曜日に行った万博記念公園でも思ったのだが、バラの花は冬でもふつうに咲いている。バラ園は、ここのように広い園地に設けた方が雰囲気が出るような気がする。
こういうモニュメントもなかなか日本では見かけない。異国に来た気分になる。
いつまでたっても噴水が始まらないので、係の人に尋ねると、9時50分から順次噴水が始まるとのこと。
若干雲が出ていたので多少写真の写りが悪いが、晴天の日に来るともっと見栄えがするだろう。
コートとスーツを着た老夫婦が横を通り過ぎるが、こういうシチュエーションでは気品が増したように感じる。なかなか雰囲気にマッチしている。
カスケードにも水が流れ出す。
上部の石積は、切石なのに対して下の方の石積が割石で、表面に凹凸があるため、勢いのある水の流れを作り出している。
小端積の壁面の前でポーズをとるポセイドン像。この壁面の凹凸感がモニュメントを引き立たせている。
やがてウォール(壁)がフォール(滝)に変わり、より神聖な雰囲気になる。かっこええのー。
横から見た方が滝の雰囲気がよく出ている。しかし水がきれいだよなー。もしかして六甲のおいしい水かのー。
寒い中、正味2時間近く園内にいたが、どれだけ見ても見飽きない。
実は十数年前初めて来たときには、女の子を連れてデートしたのだが、肝心の女の子がまるでこの風景に興味を示してくれなかった。自分ならこの景色を見て飯が食えるけどなー。今日園内を訪れる人の多くは年配の人が中心で、カップルで来る人は少なかったような気がする。いまドキの人はどんな風景に感動するのだろうか。今日改めてそんなことを考えるのであった。
余談だが、園内の奥にある植物園は、「華麗なる一族」のモデルとなった岡崎財閥の邸宅だったところである。ドラマに興味のある人も一度来てみるといいかもしれない。