4月にデジカメが水没で壊れてから、1万円ナンボで買った中古のデジカメで我慢しているが、今ひとつ写真の写りが良くない。新しいデジカメを買いたいところなのだが、今日も鞍掛山の登山中にスコールのような雨が降り、全身びしょびしょになってしまった。どうしても電化製品は水に弱いので、山にいいカメラを持っていくのはリスクを伴う。どうしてデジカメには生活防水的なカメラがないのか、困ったものである。
先月奥獅子吼に登ってから、今日で4回目の秋登山であるが、体重は減るどころか増えてきている。まあ、それでも太るのに歯止めを掛けているのだろうか。一体自分の体はどうなっているのか。そんなに食べているとは思えないのだが・・
鞍掛山には以前から行きたいとずっと思っていたのだが、なかなか決心がつかずにいたのだが、今日はじめて登ることにした。
滝ヶ原の登山口から登ることにした。滝ヶ原は、滝ヶ原石と呼ばれる緑色凝灰岩の産地で、目の前の山肌は石切場の様子である。加工がしやすいのが特徴で、家の敷石や墓石、蔵の壁などにも使われている。全国的には大谷石と同じ石の部類に入る。
登山道がたくさんあるようで、どの道にしようか悩んだのだが、行者岩登山道を登ることにした。
登山口のすぐ近くにこんな素敵な滝を発見。小松はなかなかいい滝が多いのー。
地質的なものなのだろうが、水が岩肌をすべるように流れている。日本庭園に取り入れたい風景である。
登り始めて約1時間、行者岩にたどりつく。春に行った動山にもこのようなところがあったような・・
岩肌と緑と空とのコントラストというか、自然の造形というのはいつ見てもたとえようのない美しさがある。
今日はちょっとゆっくりめに登ったが、約1時間半で山頂に到着した。
柴山潟方面を望む。やっぱ、同じ風景ばかり見ていると飽きるから、時々違う山に登ったほうがいい。
このときは日も差していたので、午後は天気がよくなるものだと思っていたのだが、30分後にとんでもない土砂降りに見舞われてしまった。ひー。
鞍掛山からさらに30分進んだところにある展望岩。
下からロープで登ることもできるようだが、さすがに怖くてよーしません。
鞍掛山の山容。加賀市の大聖寺からも良く鞍のような山容を仰ぐことができる。
ここから約1時間、とんでもない雨の中を下山する。雨の登山は2度目だが、足元が不安で怖い。今日は降らないと思ったのだが・・写真の奥のほうが白く見えるのは、雨が降っている様子かもしれない。
下山して滝ヶ原の集落に出る。しかし石川県も1本山筋に入るとまだまだ伝統的な家屋が残っている。赤瓦に土壁、そして蔵には滝ヶ原石が施してある。いまでは文化財級だろう。
やっとの思いで下山したが、せっかく滝ヶ原に来たので、知る人ぞ知る名所を見てまわることにした。こちらは小松市の文化財である(昨年文化財に指定されたばかりであるが)
集落のまんなかにある丸竹橋。
これは大門橋。
橋もいいけど集落を流れるせせらぎも非常に良い。
これはがやま橋。自然に溶け込んでいるというか、同化しているので、探すのが難しいのが難点か。
一番奥にある東口橋。上からでは全く存在がわからない。下から見るとなかなかなものである。
最後に西山橋。
橋もさることながら、滝ヶ原の集落にも魅力を感じた。白山ろくよりも小松の山奥のほうが昔の風景が残っているような気がしたのは気のせいか。
帰りは山代の古総湯につかって大満足の1日であった。遠出しなくても、近場で十分よのー。