毎日ブログを更新しようと、筆者にしてはまじめに取り組んでいる(仕事よりも?)が、いざコメントをつけてアップしようとすると、何かと時間がかかるものである。
以前とある知人となぜか好きな庭の話で盛り上がり(そういう人は珍しいので少しびっくりした)、彦根の玄宮園がよいなどいろいろ話をしていたが、「松任のふるさと館の庭もいいですよ」といわれ、それがずっと頭に残っていたのであった。最近になりふと思い出して、ふるさと館に立ち寄ったのである。
ふるさと館は、JR松任駅から徒歩1分のところにある。昔の豪商の屋敷を譲り受け移築したうえで市民に開放しているものである。実は2度目の訪問であったが、10年以上前のことであまり覚えていなかった。
内部は座敷と板間となっており、超格安値段で部屋を借りることができる。詳しくは白山市HPをどうぞ。
ふるさと館の庭を訪れ、確かに良い庭だと思ったが、よくよく写真を振り返ると、延段、敷石、飛石の面白さが際立っていることがわかった。
エントランスの敷石
飛石の配置から、愉しさ、心意気、もてなしの心を感じることができる。見ていて勉強になる。
ふるさと館のHPを見ると、大正元年より12年間かけて作庭したとある。また、園内に用いられている石は全国から取り寄せたものであり、秀吉ゆかりの紫雲石も含まれているとのこと。
庭師の粋を感じることができるとともに、手間隙かけている、そして湯水のごとくお金をかけている様が十分伝わってくる。スピード・効率優先の現代ではなしえない仕事である。しかしそういう仕事でないと後世には残っていかないのかもしれない。
兼六園が見たくて金沢に来る人がいるのであれば、ぜひこの庭も訪れてほしいと思う。