ROKUZAEMONの諸行無常

田舎でひっそりと暮らしています

梅田スカイビルの庭園

久しぶりに大阪に行く。遊びに来たわけではなく試験のためだが、それでも関西の空気を吸うと元気になるのー。 

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大阪駅北口。これだけ見ていると自分の知っている大阪ではない。どんどん変わっていくのー。

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試験の前日に前乗りし、行きたいと思っていた梅田スカイビルに行く。空中庭園に登るためだが、実は誕生日に完成(竣工)したことを最近になって知ったので、これは縁起が良いということで合格祈願を兼ねて行くことにした。

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実はできた年(1993年)に登ったことがあり、記憶が正しければ1,500円取られたような気がしたのだが、今日は700円で入ることができた。このエレベーターから外の風景を眺めていたら、思わず悪酔いした(気分が悪くなった)のを覚えている。

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20年ぶりに登ってみると、案外高くないなというのが第一印象である。おそらく高層ビルが増えてきたからだろうと思う。特に西梅田・堂島界隈が大きく変わってきたような印象を受ける。昔のシンボルだった大阪マルビルがすっかり目立たなくなっているもんなー。梅田貨物ターミナルはもうじきなくなると思うが、こんなんだったかなー。もっと線路だらけだったような気もする。

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西梅田界隈の風景。なんだかんだ言っても大都市だよねー。

あと、試験受かってほしいのー。感触は微妙なので、結果を見るのが不安である・・相当勉強したんだけど、届いていないかもしれんのー。

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梅田スカイビルに来たのにはもう一つ理由があり、「中自然の森」「花野」が見たいと思ったこともある。大都会に里山というのが面白い。

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正面に現れるのが里山の重要な構成要素である棚田。

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田んぼの次は畑。田んぼも畑も人間の食糧というよりも、動植物のえさとして、卵の産卵場所として、主に生態系を考慮したものとなっている。当然無農薬栽培である。

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その周囲には、ワイルドフラワー(山野草)による花畑が広がっている。こういう風景は非常にセンスがいるんだよなー。一見無造作に見えるのだが、意外と植栽(蒔種)のブレンドが難しいと思う。花の咲く時期も春から秋までだろうし、花の色も白から黄色までいろいろ考えられているのだろう。普通の花壇とは異なり、寄せ植えではないのではないかと思うのだが。メンテも大変だと思う。

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竹林がビルにマッチしている。

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歩いていると中に喫茶店を発見。本日オープンしたばかりで、無料でアイスコーヒーをいただきました。こういうオープンカフェはロケーションもよく気持ちがいい。(暑いけど)

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庭園に欠かせないのがせせらぎ。

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石敷きの道が緑となじんで自然な風合いを創出している。日本庭園の手法である。歩きたくなる道になっている。

こういう空間のある無しは、都市の品格を形作るのに非常に重要だと思っており、大阪の格を上げるのに大きく寄与していると思う。

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もう一つ取り上げたいのが「中自然の森」である。こちらのほうがホテルの庭園らしい、非常に精緻な造りになっている。

規模は小さいながらもボリュームのある森が形成されているのがすごい。

庭園の手前に広がる水面から、

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水が滝のように流れ出し、水のカーテンを作り出している。

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中から見るとこんな感じ。特に夏は涼やかでよい。

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こちらは里山ならぬ山奥の沢を連想させるような修景となっている。特に日陰に生息する植物をうまくあしらっている。パッと見シダなども植えられている。もっともこちらはワイルドフラワーではなく、すべて細かく設計され植えられたものというのが特筆すべきかと思う。

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ホントはこんな庭が作りたいんだよなー。こういう設えは建築・土木にはまねできない。 

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こういう彫刻もさりげなく配置されており、庭園の回遊性を向上している。

六本木ヒルズの毛利庭園も優れた庭園だが、こちらの庭園のほうが落ち着いた雰囲気が出ており個人的には気に入っている。

 

ところで、梅田スカイビルといえば、最近とある新聞記事が掲載されており、非常に気になった。

6月18日読売新聞より

 積水ハウスは17日、本社のある梅田スカイビルなど高層ビルが立ち並ぶ「新梅田シティ」(大阪市北区)に高さ9メートル、長さ78メートルの緑の壁を作る計画を発表した。

 建築家の安藤忠雄さん(71)の発案で、「希望の壁」と名付ける。約50種類の草木を植えて四季折々の花を咲かせ、大阪の新たな名所にしたいとしている。

 壁は鉄製の骨組みで、両面にプランターを計900個並べ、ステンレス製のネットに草木を絡ませて緑で覆う。春にはツツジやフジ、冬にはサザンカやツバキなどが楽しめるという。総工費は約4億円で、9月末に完成する予定だ。4月に開業した「うめきた・グランフロント大阪」の西側で、新梅田シティ内にある約8000平方メートルの「新・里山」と緑でつなげる。

 安藤さんは「世界に向けて大阪の美しさを発信できる」と述べ、積水ハウスの和田勇会長兼最高経営責任者(CEO)も「グランフロントとの相乗効果が期待できる」と語った。

これに対し、こういう記事も出ていた。

6月19日 毎日新聞より

梅田スカイビルなどがあるJR大阪駅北西の「新梅田シティ」(大阪市北区)の庭園を設計した造園家、吉村元男さん(75)が19日、積水ハウス(同区)に対し、同社が庭園内に設置する緑化壁「希望の壁」の工事中止を求める仮処分を大阪地裁に申請した。吉村さん側は「庭園全体で緻密に計算されたデザインを崩し、著作権を侵害する」と訴えている。

 申立書などによると、同シティは1993年にグランドオープンし、同社子会社が管理・運営する庭園(約2.64ヘクタール)には約1万5800本の樹木や水路などがある。一方、希望の壁は建築家の安藤忠雄さんが同社に提案したもので、高さ約9メートル、長さ約78メートル。庭園の北東側に設置され、プランター植えの低木や多年草などで壁を緑化する計画だ。9月下旬に完成予定で既に工事が始まっており、ベンチや街路樹、緑地帯が撤去されたという。

 吉村さんは、庭園は自身の思想を表現したもので、高度の創作性があり、著作権法上の著作物に当たると主張。壁が設置されると、東側が庭園から分断されるなどし、吉村さんの意に反する改変になると主張している。

 吉村さんは記者会見し、「設計理念が侵されている。自然を壊すもので、やめてもらいたい」と話した。同社広報部は「庭園は2007年に大幅にリニューアルした。吉村さんは権利主張する立場になく、いわれなき誹謗(ひぼう)中傷だ」としている。

若干の説明をすると、吉村元男氏は、ランドスケープの分野では非常に有名な人で、万博記念公園の設計など数多くの公園、庭園を手掛けている人である。面識はないが、氏の手掛けた庭園はいくつか見ており、ランドスケープの思想、センスともに卓越した人であると認識している。私から見てもすごいと思える人が提訴することは、安藤忠雄氏の構想に問題があると理解することも可能かと思う。

一方、安藤忠雄氏、この人は説明不要の有名人で、世界的な建築家であることは筆者も否定はしない。これはあくまで噂だが、氏が独立する前、放浪などいろいろ伝説のある人だが、一時期大阪の造園設計事務所に在籍していたというのを聞いたことがある。そういうことかどうかはともかく、安藤さんは建築家にしては非常に緑化に関心があると思っており、そのことについては非常に好感を持っている。但し、ここからが問題なのだが、ランドスケープデザインとして、氏の構想案がデザインとして調和するものなのかどうかは、正直できてみないとわからないし、建築のデザインのようにはうまくいかないのではないかと危惧を持っている。吉村元男氏のデザインが絶対だとも思わないが、どうせやるにしても、もう少しランドスケープの分かる人にデザインさせたほうが調和がとれるのではないかと思っている。

積水ハウスも、住宅メーカーなのだから、もう少しこの分野に造詣を持っていてもよいと思うのだが、話を聞いていると素人の発想だなーと思うのである。要するに、中自然の森のようなランドスケープは誰にでも真似のできる技ではないのだから、それだけの仕事をした人にもっと敬意を表してもよいのではないかというのが筆者の意見である。

と主張したくなるくらい、この庭は非常に出来がよいということである。それにしても9月にできるのか・・想像つかないのー。

那谷寺の苔

BGMを聞きながらブログ制作にいそしむROKUZAEMON。  

先日来ブログで紹介しているインターネットラジオだが、筆者が購入したCDレシーバーには、vTuner InternetRadioというポータルサイトが既に登録されており、ジャンル別、国別にチャンネルを検索できるようになっているようだ。先日の紹介の通り、HP等を立ち上げる必要はなく、アンプに登録されているので、リモコンで選曲できるようになっており非常に便利である。音響機器には全く疎いのであるが、現在販売されているアンプ等でvTunerが登録されている製品はどうやらあまりないようである。つくづくいい買い物をしたなあと思う。

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今日は久しぶりに良い天気。例年GWは外に出て体を動かすのが恒例の過ごし方なのだが、いきなり高い山はきついかなと思い、軽く散策できる範囲ということで、小松の那谷寺に行くことにした。早朝に訪れたので、人影もなく静寂な雰囲気。

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那谷寺といえばこの奇岩遊仙境が有名である。今日は新緑の緑と相まって、絶好の鑑賞日和であった。

先日の東尋坊もそうであるが、那谷寺も15年ぶりに来たような気がする。三国と違って、こちらは近くをよく通るんだけど、なかなか行きそびれるというか、何が何でも行こうという気にもならなかっただのが、いざ来てみるとなかなかどうして、全然いいじゃないの。

奇岩遊仙境はあまりにも有名であるので当然覚えていたが、全体の園内の様子はよく覚えていなかった。今日来てみてびっくりしたのが、うれしいくらいに園内が苔むしており、苔好きの筆者は思わず感動してしまった。

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苔のじゅうたんで覆われる園内。春の日差しがきらきらと光り輝く。

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奇岩で有名な園内であるが、園内で産出した溶岩(軽石)に加え、近くで産出される滝が原石がふんだんに用いられている。その滝が原石の敷石が苔むした様もまたよい。

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階段もいい感じで苔むしているのー。

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鐘楼か護摩堂に向かう階段も苔むしている。

ここ数日ぐずついた天気だったのだが、雨上りの翌日に訪れるのが苔庭鑑賞には一番良いのかもしれない。

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苔むした様を鑑賞していると、ああ、つくづく自分は日本人なんだなーと思う。

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おくのほそ道にて芭蕉が詠んだ「石山や石より白し秋の風」の句碑も周囲とともに苔むしている。

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せせらぎにかかる石橋もいい感じで苔むしている。

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この石灯篭も苔むして周囲にすっかり溶け込んでいる。

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こちらは、三尊石琉美園という、特別拝観されたお庭の様子である。こちらは全体的にこまごまと作りこみが多いお庭なのであるが、ここにもいい感じで苔むした場所が存在。飛び石がすっかり苔むしている。

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この石を削ってせせらぎにするような造作は筆者が一番好むやり方である。苔むしたさまと清流が庭の魅力を引き立たせている。まっすぐじゃなくて、ゆるやかにカーブしているのが何とも心憎い。

那谷寺の魅力はこればかりではないのだが、とても語りつくせない。とにかく今日は絶好の鑑賞日和でした。「御祈祷はいかがですか」などいわれて、余計なお金も支払ったけど、まあ、しゃあないか。それで厄除開運できれば安いと思いましょう。

菜の花畑に誘われて

昨日は南加賀方面のとあるまちづくりイベントの応援に行く。1日中立ちっぱなしだったこともあり疲れてしまって、今日は午後12時半起床だったりして。でも地元の人は今日もイベントやってるんだろうな・・みなさんよくやっていると思うなー。まちづくりって、言うのは易いが行うは難し、本当に地元の人は御苦労だと思う。もっとも個人的には今日が休みでよかった。 

ということで今日は特に書くこともないのだが、午後に通りすがりに立ち寄った、松任CCZ近くの菜の花畑が素晴らしかったので写真をパチリ。

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今日は小雨のぱらつく日だったが、それでも菜の花の鮮やかなこと。

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正直桜は見飽きた?というかおなかいっぱい?だったので、菜の花の黄色はとても目にうれしい。

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白山が見えるともっとよかったんだろうな・・

そして菜の花を一通り満喫した後は、颯爽とパチンコ屋に向かうのであった・・(笑)

植冶の庭探訪(1)無鄰菴

昨日はよく寝た。というか、先週の盆明けが激務で、正直くたくただった。今日はさすがに我慢できず定時に帰宅した。しかし、自分のことならいざ知らず、部下の尻拭いは疲れるのー。しこたま怒られたし。あーあ。 

先週訪れた阪急今津線沿線の旅のあと、京都にも立ち寄りたくなり京都に行く。最近関西に行くことがあっても、大阪・神戸が中心で、京都はスルーしていたのだが、植冶(小川冶兵衛)の庭を見てみたくなり、無鄰菴と平安神宮に行く。

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京都で4年間生活していたとはいえ、御室方面に住んでいたこともあり、岡崎のこの辺りはあまり来た記憶がない。学生のころは植冶のことも知らなかったし。今の会社に入って、京都造形芸大卒の女の子が「植冶の庭」(尼崎博正編)を持っていたのを見て初めて知りました。

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天井の低い入口から中に入る。 

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東山を借景に、琵琶湖疏水の水を遣水として用いた大胆な川の流れと、京都ではほとんど見かけない芝庭にすることで、当時としては斬新な、和洋折衷の庭園となっている、といった表現がこの庭の評価としてよく用いられるフレーズであろう。

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水の量が多いのと、水がきれいな点、芝庭など流れ以外の部分との高さがあまりなく、流れが非常に浅いというのは確かに感じるところである。

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川の水が増水しても大丈夫なのだろうか。疏水の水は量が一定だから大丈夫なのだろうか。 

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芝庭にしているところは、良いといえばよいし、といったところか。京都以外の、たとえば岡山後楽園や水前寺成趣園などは江戸時代から芝だしなー。和洋折衷か否かといわれると当時に振り返らないとよくわからないかもしれない。ただし、芝庭にすることで、暗くなりがちな庭園が明るくなり、東山の借景を取り入れるのには適していたのかもしれない。

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個人的に気に入ったのがこの苔。普通の苔(ゼニゴケ、スギゴケ)よりも白っぽい苔で、初めて見た。

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この庭のいいところは、先ほど挙げたような部分もあるかもしれないが、いい意味で自然なところ、コテコテしていないところ、作りこみすぎていないところかもしれない。流れの中にたくさんの石がちりばめられているが、石を置いたというのではなく、ちりばめられているという表現が適当なくらい、自然な配置となっている。人工の庭なのだが、ありのままの自然の良さを表現しているといったところか。それだけではないだろうが、何とも言えない心地よさを感じる。

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滝にせよ、飛石にせよ、さほど派手な演出はないのだが、かえって上品さを感じる。

母屋のところで、庭師らしき60~70代の男性と、孫ほどの年の差の男性が座って、年配の男性がこの庭の説明をしていた。やがて、一通り話し終えると、誰に遠慮するわけでもなく、縁側で横になって昼寝をはじめだした。確かにそうしたくなる庭である。ここで昼寝すると気持ちいいと思う。あえて西洋の文化を取り入れたとするならば、この「アメニティ」の概念をうまく具現化したとはいえるかもしれない。

兼六園の苔

今日は会社を休む。たまには休まないと。本当は遠出がしたいのだが、お金がないので・・技術士に合格して資格手当がついたのだが、それ以上にほとんど残業しなかったせいで、逆に収入が減ってしまった。お金ほしさに残業はイカンと思うのだが、さすがにもう少し働かないと。 

今年は寒い冬だったことや震災の心理的影響で、家に閉じこもる日が多くて、結果すっかり体がなまってしまった。山にはまだ雪が残っているので土日はマシンで汗を流す。すっかり体力が落ちているのがわかったが、2日間運動して多少はスタミナが戻ったかのー。

今日は運動もかねて、午前中金沢市内を散策する。

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大手堀周辺の桜。満開手前といったところか。 しかし今日は寒い一日だった。

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百万石通りも5分咲きから7分咲きといったところか。しかし金沢にいながらこの道を通るのはかなり久しぶりだったりして。いい道なんだけど、観光客向けというか、市民向けの道ではないよなー。

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といいながら、たまに歩くといい道だよなー。福井や富山にはこういう道がないんだよ。高岡古城公園の周りが多少それらしいかな・・都市の品格を創る上ではこういう道の存在はとても大きい。

今日は兼六園が無料解放されており、実に久しぶりに兼六園に立ち寄った。京都の人間がお寺に行かないように、金沢の人間も兼六園には行かないのである。でも久しぶりに立ち寄って、たまには来た方が美的感覚を養うにはいいかもしれない。

1月に万博記念公園の日本庭園に行ったのだが、誰が設計したのか大味でとてもできがよいとは思えなかった。兼六園は、日本三名園の中で一番知名度が高い庭のような気がするのだが、だからといってずば抜けて優れた庭かというとそうでもない。しかし今日足を運んで思ったのは、兼六園の魅力は、曲水やことじ灯籠もさることながら、苔ではないかと思うようになった。

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なんて言うか、深い緑なのだが、その緑がきらきら輝いて見える。ふかふかの絨毯の表面が光沢を帯びているような、そういう柔らかさと艶っぽさがそうさせるのだろうか。

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流れの周囲も苔むしている。

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兼六園の中の桜はまだ3分咲き程度だそうな。

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桜と苔の組み合わせは、悪くはないのだが特別よいわけでもない。苔の地色に桜の淡いピンクはちょっと合わないかも。松の木が背景になっているのでまだ調和している風に見えるかもしれない。

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むしろ椿のような原色のほうが苔には合うかもしれない。

今日兼六園を1周して、一番気に入ったのが、山崎山と呼ばれる築山の苔である。

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築山全体が苔に覆われており、苔の中からかすかに光を発しているようで、暗くて明るい雰囲気を醸し出している。なんというか、暗い藪の中をさまよっていると、偶然現れる場所のようというとそうでもないか。

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苔庭というのは日本中どこでもあるわけではなく、京都や北陸のような寒暖の差があって湿潤な場所でないと成立しない。箱根に有名な苔の庭があるが、基本的には関東ではあまり見かけないらしい。兼六園にあって、偕楽園や後楽園にないもの、それは苔のもつ艶っぽさかもしれない。芝では出せない味わい深さが兼六園にはあるのかもしれない。

帰りに近くのうどん屋で昼食を食べるが、こんな表示があった。

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・・・なんというか、非常に微妙な言い回しやなー。被災地の人が見るといい気分にはならないだろうが、かといって表示せずにはいられないというか。しかし正直見たい文章ではないよな。

これだけのリスクが顕在化した現在、さすがにもう原発はだめだと思うなー。我々も含めてライフスタイルを変えることから考えないとこういう問題は解決しないのかもしれない。

須磨離宮公園

日本にも数多くの欧風庭園が存在するが、須磨離宮公園のバラ園は別格だといつも思っている。ずっと行きたいと思っていたが、昨日十数年ぶりに訪れることができた。 

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離宮道と呼ばれる松並木の道路。沿道からして格が違う。

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朝9時過ぎの園内の様子。1番乗りに入園した。まだ噴水が行われていない時間帯で、静かな様子である。

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カスケードを横から見た写真。

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奥には瀬戸内海を望むことができる。

フランスの整形式庭園は、日本の風景にはあまりなじまないような気もするのだが、瀬戸内のように、若干地中海に近い気候の場所だとうまくマッチするのかもしれない。

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土曜日に行った万博記念公園でも思ったのだが、バラの花は冬でもふつうに咲いている。バラ園は、ここのように広い園地に設けた方が雰囲気が出るような気がする。

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こういうモニュメントもなかなか日本では見かけない。異国に来た気分になる。

いつまでたっても噴水が始まらないので、係の人に尋ねると、9時50分から順次噴水が始まるとのこと。

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若干雲が出ていたので多少写真の写りが悪いが、晴天の日に来るともっと見栄えがするだろう。

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コートとスーツを着た老夫婦が横を通り過ぎるが、こういうシチュエーションでは気品が増したように感じる。なかなか雰囲気にマッチしている。

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カスケードにも水が流れ出す。

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上部の石積は、切石なのに対して下の方の石積が割石で、表面に凹凸があるため、勢いのある水の流れを作り出している。

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小端積の壁面の前でポーズをとるポセイドン像。この壁面の凹凸感がモニュメントを引き立たせている。

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やがてウォール(壁)がフォール(滝)に変わり、より神聖な雰囲気になる。かっこええのー。

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横から見た方が滝の雰囲気がよく出ている。しかし水がきれいだよなー。もしかして六甲のおいしい水かのー。

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寒い中、正味2時間近く園内にいたが、どれだけ見ても見飽きない。

実は十数年前初めて来たときには、女の子を連れてデートしたのだが、肝心の女の子がまるでこの風景に興味を示してくれなかった。自分ならこの景色を見て飯が食えるけどなー。今日園内を訪れる人の多くは年配の人が中心で、カップルで来る人は少なかったような気がする。いまドキの人はどんな風景に感動するのだろうか。今日改めてそんなことを考えるのであった。

余談だが、園内の奥にある植物園は、「華麗なる一族」のモデルとなった岡崎財閥の邸宅だったところである。ドラマに興味のある人も一度来てみるといいかもしれない。

中之島界隈を歩く

久しぶりの更新である。先週の日曜日に某国家試験があり、ほんの少しだけ試験勉強をやっていたのと、自室がマンションの最上階にあり、PCの部屋が暑くて入れなかったので更新ができなかった。

試験が大阪であったので、金曜日に大阪に入り、丸2日間ホテルに籠ってちょっとだけ勉強したが、果たして効果はあったのだろうか。

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京橋界隈。大阪らしい商店街だよな。筆者が大阪にいたときは主に阿倍野界隈をぶらぶらしていたのであまり京橋に行くことはなかったのだが、国家試験の会場が京阪沿線もしくは学研都市線沿線が多く、ここ数年は年に1回は来ているような気がする。

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これは、土曜日の早朝、少しだけ散歩しようと思い立ち中之島界隈を散歩したときの写真である。

奥に見えるのがOBP。

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北浜から淀屋橋界隈は戦火を免れたので、比較的古い建物が残っている。これは旧大林組本社ビルだそうな。大正15年築。

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中之島公園大阪市内の公園はきれいな公園が多いと思う。見るからに、最近リニューアルしたのだろう。

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バラ園。大阪の公園にはバラ園が多いような気がするが、戦前の煉瓦造、和洋折衷の建物には調和している。

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大阪市中央公会堂

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大江橋。大阪には個性的な橋が多く残っていることもまた特筆すべきである。しかし、首都高にしても、阪神高速にしても、道路建設で水辺の景観をぶち壊したのは戦後の負の遺産といわざるを得ない。これは絶対に取り除くべきだと思う。

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大阪市役所。今の平松市長は、紳士的な人でとてもよい市長だと思うのだが、それに引き換え知事は・・。若くして知事になり人に仕えた経験がないから独善的、傲慢な態度をとるのだろう。個人的には、知事にもっと紳士たれ、と言いたい。

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これまで大阪都心部は、御堂筋界隈の建物高さ制限がかかっていることもあり高層ビルは少なかったのだが、最近は中之島を中心に高層ビルが増えてきている。

都心の景観でいうと、東京よりも大阪のほうが絶対いいと思う。東京でも、以前は丸の内界隈は整然としたオフィス街だったが、今ではビルの高層化が進みもうむちゃくちゃである。中之島の場合、両側が水辺なので、ビルが高層化してもまだすっきりした印象を受ける。

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京阪中之島駅京阪電車の終点である。せめてもう1駅伸ばしてJRか地下鉄に接続すれば利用価値の高い路線になるのだろうが、もったいない。駅のデザインや電車はかっこいいのでもったいない。

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京阪のる人、おけいはん

モデルの名前が「樟葉けい子」だそうな。これって本名?もし本当だとしたらすごい。

明日からまた仕事だ。もっと休みたいところだが仕方がない。せめて試験に受かることを願うだけである。

仁和寺にて

仁和寺は久しぶりである。学生時代はほぼ毎日仁和寺の前を通っていたし、週2~3回は境内を散歩していた場所である。 

京都で一番好きな寺はどこですか、と聞かれたら、筆者は「仁和寺です」と答えるだろう。

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嵐電の御室駅。レトロな雰囲気が旅情をかきたてる。

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存在感たっぷりの仁王門。学生時代はほぼ毎日のようにこの門を見ていた。

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金剛力士像。口をあけているのが阿形像。

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口を閉じているほうが吽形像。

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仁和寺の魅力は何かといわれると、広々とした境内である。寺の西側には、通称御室御所と呼ばれる御殿(有料)があるが、敷地の大半は一般に開放されており、自分にとってはホント、庭みたいな場所だった。京都の寺は何かと拝観料を取るのであるが、そういう意味でもこのお寺には親しみを感じる。その代わり、有料の御殿には一度も入ったことがない(1回くらいは入ってもよかったかな・・)

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中門を抜けると・・

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五重塔が見えてくる。

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京都や奈良の何が良いといわれると、やはり五重塔の存在があると思う。金沢と京都は歴史都市としてよく比較されるが、金沢には伽藍配置によるお寺もなければ五重塔もない。野田山のふもとにでも五重塔があればもっと面白い街になるのに、と思う。

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国宝の金堂。行った日は中を拝観できる日だったようであるが、入らなかった(1回くらいは入ってもよかったかな)。

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金堂から中門を見た風景。なお、仁和寺といえば御室桜が有名なのだが、なぜか御室桜だけは見た記憶がない。人ごみがいやだったからかな?それとも、新学期になり少しだけ忙しかったからかもしれない。

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横から見た五重塔。そこら辺の高層ビルは邪魔な存在に他ならないが、五重塔はまさにランドマークである。昔はよく暴れん坊将軍のロケが行われていたらしいが、ロケが行われているのは一度も見たことがない。

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斜めから見た五重塔

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五重塔の周りは松林になっているのだが、筆者の学生時代には、マツクイムシなのかどうかわからないが、結構木が枯れてしまい切り株が目立っていたのを覚えている。幼木を植えて松林の再生に取り組んでいるようだ。

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寺の一番奥にある拝殿。この辺まで来るとほとんど観光客は来ないのだが、学生時代暇なときは良くこの辺でぶらぶらしていた。

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それにしても雰囲気のあるお寺だ。お寺めぐりをしようと思うのであれば、人の少ない今の時期がベストかもしれない。

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境内を抜けると、その奥に「御室八十八箇所めぐり」なる参詣路がある。

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四国八十八箇所と同じ寺名の祠が88箇所あり、1週3kmほどの山道を通るルートになっている。筆者が学生時代には、運動不足になるとこの道を通って汗をかいたのを覚えている。学生時代は1週1時間程度で回っていた。行こうかどうか迷ったのだが、体力に自信がなかったのでやめた。

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実はこの後、金閣寺にも行ったのだが、金閣寺に行くくらいなら仁和寺に行くことをお勧めします。しかし、金閣寺って金ピカすぎない?もう少し渋みがあったほうが日本人好みだと思うのだが・・

大徳寺-大仙院、高桐院など-

北陸に住んでいるから仕方がないのだが、最近のブログの写真の色相が暗くて自分で見ていても元気が出ない。今日は昔撮影した天気の良い日の写真を掲載します。

この写真は大徳寺である。紫野は比較的大学にも近く、友人も何人か住んでいた場所であったが、おそらく大学時代には行ったことがないように記憶している。その後、とある方に「京都で一番紅葉がきれいな場所はどこですか」と尋ねたところ、「大徳寺高桐院がよい」といわれて見に行ったのである。

ちなみに9年くらい前に撮った写真なので、どこがどの場所かあまり覚えていない。

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大徳寺の入口。南門?

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これは大仙院の枯山水庭園。有名な庭園であるが、悟りを開いていないからか、あまりぴんとこない。

ちなみに、大徳寺や妙心寺など臨済宗の寺院には、塔頭と呼ばれる関連する寺院が一かたまりとなっておりわかりにくい。つまり、大仙院は大徳寺の一部ではないのである。

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高桐院の入り口。茶庭であれば露地と呼ぶべきところであるが、寺院の場合は何と呼べば良いのか。

ランドスケープというより禅宗の思想によるところが大きいのだろうが、細い延べ段と竹垣による間仕切りが独特の空間を創り出している。

JR東海の「そうだ京都に行こう」キャンペーンで紹介されている写真としても有名である。個人的にはこのポイントが一番気に入った。

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高桐院は、入り口のすぐ奥が庭園となっており、絵画のように見える絶好の撮影スポットとなっている。

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高桐院のはなれにある松向軒と呼ばれる茶室。ここからの木漏れ日による陰影がとても印象的であった。

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撮影に訪れたときには紅葉が始まった頃であったが、それでも十分雰囲気は楽しめた。コケのじゅうたんと竹のカーテンに仕切られたシンプルな空間のなかに適度にモミジを配置したことで紅葉が引き立って見える。

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禅宗の寺院らしく、敷石・飛び石が景色を創っている。不規則・不整形なのだがリズムや勢いを考慮した石の打ち方により、趣のある景色となっている。石の打ち方の慣用語として「渡り七分に景三分」というそうな。

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築地塀に映る陰影が風景を創る。

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南門から出たところの杉木立に囲まれた風景は、空の青さと相俟って崇高な雰囲気を創出している。

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南門だと思うが、写真をフォトショップで加工したもの。2人連れ立って門を出て行くさまが絵になっていると思うのだが・・

こんな写真見ていたら京都に行きたくなるのー。やっぱお天道様を拝まないと元気が出ませんね。

 

公園の中の自然

前回に引き続き鶴見緑地である。 

鶴見緑地は公園緑地に求められる要素がいろいろ凝縮されており、また良くも悪くもメンテナンスが行き届いていない点もあり、公園緑地のあり方をいろいろ考えさせられる公園であった。

公園緑地には大きく4つの機能があるといわれている。環境保全、レクリエーション、防災、景観の4つである。筆者は人間の生活の視点に立つと、中でもレクリエーションと景観の2点が重要ではないかと考えている。なぜなら、レクリエーションと景観は、人間の感覚や欲求に直接作用する機能であり、特に公園の利用を考えた場合、この2点が優れていないと誰も利用しないからである。環境保全は非常に重要であるが、公園の中で見て感じるものではなく、頭で理解するものである。生物多様性については多くの植物を取り入れたり、ビオトープのような自然を観察できる場所により見聞が可能であるが、こと地球温暖化については、夏場の暑いさなかはともかく普段公園にいて実感することは少ないのではないだろうか。ちなみに花博のあった平成2年はとても暑い年で、しかも大阪市内よりも花博会場のほうが暑かったといわれたくらいである。会場での気温が40度を超えたのでは地球温暖化に効果があるとはいかにも説得力がない。

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園内に自然体験観察園なるものがあり、要は昔ながらの田園風景を模した場所で、稲や野菜やハスなどを植えている場所である。ここだけ見ていると大阪っぽくないが、大阪には他にも里や里山の風景を取り込んだ公園や広場がある(梅田スカイビル庭園など)。都会のど真ん中にいると自然に回帰する傾向が現れているのかはわからないが、ビルの谷間にいる人にはほっとする場所であろう。

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石積みと法面の雑草の生え具合、ぬくもりを感じる曲線がルーラルランドスケープといったところか。実は金沢にもこなん水辺公園なる似たような公園が存在するが、こちらのほうが景観的には優れている。

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こういうせせらぎは、作れそうで作れないと思う。水の量をしっかり計算しないとここまでのことはできない。川から引き込んでいるのか、まさか水道水ではないと思うが・・

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こういう橋は個人的にはお気に入りである。小さいけど景観のアクセントとなっている。

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惜しむらくはポンプが壊れていること。あまり写真には収めなかったが、外国庭園や木製橋、サインなどは結構傷んでいた。20年経つとはいえ平成ですよ。こんなに傷むものなのか。

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鶴見緑地は面積が約120haもあり、かつ大半が池であったり広場であったり森であったりしており、スポーツ広場やスタジアムなどが中央に鎮座する公園ではない、自然が中心の公園である点が特筆すべきである。その中でも、ここの大芝生は本当にでかい。芝生広場だけで10ha以上はあると思う。

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間仕切りの意味もあるのだろうが、ところどころ並木を入れることで空間にまとまりをつけている。奥の木はポプラだと思うが、これだけ大きな公園にもなると、木も幾らかは大きいものでないと空間としてまとまらないかもしれない。樹高20m以上はあると思う。

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こういう風景も作れそうでつくれない。設計した人はきっと自慢したくなると思う。園内の舗装をどうするかが悩むところで、できれば自然土舗装がよいのだが、排水が気がかりではある。あと、ここの園路の場合は、左側の低木と、右側の木製ベンチを少し張り出すことにより、自然にカーブを描いた踏み分け道がデザインできているのだろう。落葉のこの時期に来るのが景観的には一番ベストなのかもしれない。

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この風景も然り。

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大芝生の奥に、緑のせせらぎという一角があり、森の中を小川が流れている。この風景も自然志向が十分にあふれている。見た目自然っぽいだけでなく、生態系にも配慮されていると思われる。護岸には不整形の小石を並べて勾配も極力緩やかにしている。ここも水の量が絶妙にコントロールされており、少なすぎず、それでいて流れを感じられるようになっているところはすごい。中の捨石も間仕切りの役割を果たしており水量をコントロールするのに重要である。

自然というものの持つ景観の役割は、花に代表される非日常的な要素(演出された景観)とその他の日常的な景観であり、特に田園風景・里山景観というのは人の生活と自然との協働により作り出されてきた風景である。自然だけど適度に手入れされ、こざっぱりとしている。普通なんだけど見ていて飽きない、落ち着きを感じるといったところであろうか。それに加え四季の移ろいが人の心を動かすのであろう。そういう意味では、景観的には非常に優れた公園であり、散策する人の心を満たしてくれるに違いない。

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公園の外周園路。普通といえば普通であるが、このような道もありそうでない。園路の右側は工場が立ち並ぶ住工混在地域で、ここだけが別世界であった。

こういうところで生活したいものです。