ROKUZAEMONの諸行無常

田舎でひっそりと暮らしています

尾道の”レトロすぎる”町並み散策&NPO尾道空き家再生プロジェクト主催の町歩きツアーに参加した

※本ページはプロモーションが含まれています。

先月、およそ10年ぶりに尾道を訪れました。前回はonomichiU2への宿泊と、船で鞆の浦まで行ったんだけど、今回は日帰りで尾道のみの訪問。11時過ぎに尾道に到着して、4時30分過ぎには尾道を出たので正味5時間半くらいか。全然時間足りなかったねえ。もう1泊すれば良かった。

尾道駅のようす。駅舎が建て替わっていた。

あと、駅舎の上の山頂にあったお城がなくなっていた。

建て替え前の駅舎はこんな感じ(2016年撮影)。

かつてあったお城の写真(同じく2016年撮影)。どうやら6年前(2020年)に撤去されたらしい。お城のあった場所は展望広場になっているとのこと。

今回尾道に来たのは、『NPO法人尾道空き家再生プロジェクト』主催の町歩きツアーに参加するため。観光も兼ねてだけど。こういう町歩きツアーはいわゆる専門家(もしくは実務に携わっている人)が直接ガイダンスしてくれるのと、一般開放されていないような場所に入ることができるので、非常によい取り組みだと思う。

また今回の町歩きツアーは、主催のNPOが『空き家再生』を行っている団体ということもあり、単なる建築巡りだけでなく空き家再生やまちづくりに興味がある人向けだったのが良かった。もっとも所要時間2時間(午後3時30分まで)と案内されていたんだけど、3時間経ってもツアーが終了しそうにないので、途中でフェードアウトしました。帰りのきっぷ(指定席)を予約してあったので仕方がなかった・・

町歩きツアーが午後1時30分からだったので、昼食も兼ねて2時間程度駅を出てすぐの商店街(尾道本通り商店街)をぶらぶら。

尾道本通り商店街は、全長約 1.2km にわたる日本有数の長さを誇る商店街で、商店街沿いには約 210 件の店舗が軒を連ねているとのこと。

https://onomichi-hondoori.jp/about-us/

神戸の元町商店街も延長1km越えていたと思うけど結構長い商店街だった。また、この日は暑かったのもあって、端まで往復で歩いたらまあまあバテてしまった(苦笑)。

平日にもかかわらず、通りにはやたらと観光客の姿が(カップルや女子のグループが多かったような)。店舗構成としては、尾道ラーメンなどの飲食店が多かったかな。

10年前にも歩いているんだけど、10年前は朝早く歩いたのもあり、ほとんどシャッターが閉まっていたのでそこまで記憶がないんだよね。商店街は日中歩かないとダメですね。

しかしまあ、外観というか、特に看板なんかは昔のままの看板がそのまま残っていて、よく言えばレトロ、悪く言えば古びた感じの商店街だった。しかしながら空き家になっているかというと、かなり埋まっているというか、使われている感じだった(空き家再生がなされているというか)。

この建物なんかは中にカウンターが見えるので飲み屋にリノベーションされたんだと思う。

途中路地のところから山手の寺院群が見える様が非常に風情があって良い。奥に見えるのは、天寧寺三重塔(国重要文化財)。室町時代(1367年)に足利義詮によって建造された歴史ある塔。

そんな感じで歩いていたが、この日は非常に暑い日だったので30分ほど喫茶店に逃げ込む。

しかしこの喫茶店もいかにも昭和な感じがしてレトロだったねえ。

なんでも2026年1月にリニューアルオープンしたとのこと。若い女性の人が数名でお店を切り盛りしていた。

店内の様子。いかにも昔ながらの喫茶店といった感じ。

窓の外からは尾道の造船所の風景が。

喫茶店で休んでから、今回の町歩きツアーの集合場所である尾道駅北口へ。

海側駅舎と全然趣きが違って、びっくりするくらい駅舎が小さい。あとコインロッカーがなかったのは想定外だった。

駅の北側(山側)にもレトロな建物が残ってるねえ。

駅のすぐそば、階段をのぼったところに廃屋らしき建物があるなあと思って見ていたら、ここがまさかの見学場所だった。

時間になりツアー開始。案内してくださるのは、NPO法人空き家再生プロジェクト代表理事の豊田雅子さん。ツアーに参加したのは10数人だったかなあ。参加した皆さんとそれほど話をしていないのでわからなかったが、地元の人(大学生含む)と県外の人(北海道の人もいたらしい)半々だったようです。

この建物は、松傘園(しょうすいえん)という戦後すぐに建てられた旅館(廃旅館)の一部(大広間など)をNPOで再生・活用している事例とのこと。詳細は下記を参照。

https://www.onomichisaisei.com/bukken.php?itemid=525

それで早速大広間まで行くんだけど、大広間までのルートが凄い!

急な階段を上って建物の中に入ると・・

謎の通路(というか右側は擁壁か?)を通り、

さらに階段を上ったところにあるという。これだけでお腹いっぱい(笑)。

入口(寄付)のようす。かやぶき屋根に天井が竹で編んでつくられている。

大広間に入ったとたん、何か見覚えのある場所だなあと思ったら、

この建物と凄く似ているんだけど。
ちなみにこの建物は永平寺の傘松閣(さんしょうかく)と言う建物で、今回見学に来たのが松翠園(しょうすいえん)という建物の大広間。建物の名前まで似ている。なお写真だとわかりにくいが、大きさは、永平寺傘松閣が156畳、松翠園大広間が60畳なので倍以上の違いがあるが、それでも松翠園大広間も十分大きい。

天井のつくりも永平寺とそっくりなんだよね。「格天井(ごうてんじょう)」と呼ばれる様式で、非常に格調高いつくりとなっている。

格天井に設置されている絵(ロゴマーク)もすごく洒落ている。地元(尾道市立大学)の日本画科専攻の学生に描いてもらったようで、これはこれで非常に味わいがある。色のトーン(顔料)を建物と調和したようにデザインしているんだろう。

この松型の意匠窓も洒落ているというか。

ピアノっぽい置物があったが、これも地元のアーティストによって再生された(こたつ兼テーブル)とのこと。

床の間も非常に味わい深い。うぐいす色の壁だったり金箔の貼られたふすまだったり。とても個人でつくった建物とは思えない。ちなみに、欄間とかは再生時に他の建物のものを流用しているとのこと。

縁側の様子。床板が1枚ものでできているとか、障子(山形障子と呼ぶらしい)とか、建具も含めて非常にこだわりのある建物で見応えがある。

山の縁(へり)につくられただけあって、海側の眺望もすばらしい(右側のマンションだけが残念)。

大広間の奥にも和室(12.5畳)があって、こちらも利用可能とのこと。

■空き家の再生について(建築的意義、まちづくり、不動産投資の観点など)

大広間にてNPOの活動や、この建物(松翠園大広間)のリニューアルの経緯などについて説明を受けた。この建物についてはNPOの有志で2016年より再生(リノベーション)を行っているとのこと。時間がなくて聞きたいことが十分聞けなかったのだが、一番気になるのはお金のこと。特に活動初期は代表(豊田さん)のポケットマネーなどで購入したものも多いそうで。最近では改修等に補助金も活用しているらしいが、普通の人にはマネできないなあ。他の建物の話も聞いたが、建物の文化的価値を残さないといけないといった熱い思いがそうさせているようだ。あとよくぞこういうNPO法人を立ち上げたなあとそのバイタリティに感心した。ご主人が建築関係だったのも運が良いというか。不動産業者を通さずに大家と直接交渉して購入した物件もあるとのこと。不動産投資(配当利回りを目的に安く買う)という案件ではなさそう。なおこの大広間に関しては大家がいて、賃貸(宿泊)で活用しているとのこと。

・・これ以外にも数件建物の見学をしたんだけど、ネタバレしすぎるのもあれなので、ツアーの中身についてはこれだけにしておきます。興味のある人はツアーに参加してみてはいかがでしょうか。ちなみに今回参加したのは西コースだったんだけど、東コースもあるそうです。遠いのですぐには行けないけど、また行きたいねえ。凄く勉強になりました。

※ちなみにツアーで見聞きした内容は一部うろ覚えなので、内容が違っているかもしれません。詳細はNPOにお問い合わせください。

NPO法人尾道空き家再生プロジェクト

 

★撮影データ

ボディ:OLYMPUSPENE-PL9

レンズ:OM SYSTEM M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

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