ROKUZAEMONの諸行無常

田舎でひっそりと暮らしています

金沢の照円寺にて『地獄極楽絵図』を鑑賞しました。あと金沢散歩

先週土曜日(3/21)に、金沢の照円寺にて特別公開されている地獄極楽絵図を見に行った。前から一度見に行きたかったんだけど、やっと見に行くことができた。

今回は在来線(というか3セク)で金沢まで。行きも帰りも在来線だったが、帰りに関しては、切符売り場(みどりの券売機)がものすごい行列だったので、新幹線に乗る気力を失ったというか・・。イラン情勢の兼ね合いで観光客が少ないかと思ったが、金沢駅前は人が多かった。

照円寺は駅から近いのでそのまま歩いて行こうとしたら、

駅前にこんな場所があるのを知らなかった。この前行った津の大門商店街を思い出した。

別院通りを歩いて数分で目的地に到着。

照円寺は、浄土真宗本願寺派(お西)の寺院で、頂いたリーフレットには「地獄極楽の寺」と紹介されていた。

ちなみに写真はないが、このお寺の隣には有名なすき焼きのお店があります(入りたいけど高くて入れない)。

これです、これ。
中にある絵画(掛け軸)は写真撮影NGだったが、ここにある4枚(レプリカだと思うが)だけは写真撮影OKだった。

■地獄極楽絵図について(照円寺リーフレットより引用)

照円寺に収められている地獄極楽絵図は、約150年前に、円山(まるやま)派の絵師によって作成されたとのこと。18枚の大幅の掛け軸に、六道の世界そして地獄と極楽を1つずつ収めるという全国的にも大変珍しいものとなっているとのこと。

以前1枚にまとめて描かれた地獄極楽絵図はどこかで見たことがあるんだけど、このお寺みたく18枚に分けて描かれたのははじめてで、メチャクチャリアルで迫力がある。

真ん中の2枚。※画像をクリックすると拡大します

右の絵はあれですね。冥途に向かう途中で閻魔大王の裁きを受けている様を描いたものだろうか。

左の絵は、地獄の一つである『等活地獄』に落ちた様子を描いていると思う。

ちなみに、一言で『地獄』といっても、仏教の世界では8つの地獄があるみたいで、苦しみの度合いから、『等活地獄』『黒縄地獄』『衆合地獄』『叫喚地獄』『大叫喚地獄』『焦熱地獄』『大焦熱地獄』『阿鼻地獄(無間地獄ともいう)』の8つの地獄があるとのこと。

『等活地獄』とは、生前に殺生を行ったものが落ちる地獄で、幾度となく死に至る大ゲンカをさせられる場所で、一度死んでもまた蘇生させられ、またケンカして死ぬという。ああ恐ろしい。恐ろしいが、自分もたまにかっとなることがあるので、こういう人は地獄に行くということか。ちなみに8つある地獄の中では一番苦しみの少ない地獄とのこと(苦笑)。

これも地獄だと思うが、何地獄だろう。般若ってこれのことか?恨みや憎しみを表現しているのだろうか。

CHATGPT先生に聞いてみたところ、八大地獄ではなく、副地獄(現代風にいうとオプションみたいなもの)の中の刀葉林地獄(とうようりんじごく)を描いたものではないかとのこと。刀葉林地獄は、鋭い刃物のような葉を持つ木々の林に落とされる地獄とのこと。あと般若ではなく鬼ではないかとのこと。(面相が多面相のため+顔色が青だと鬼であることが多いとのこと)※あくまで推定

これも地獄だと思うが、何地獄だろう。鬼の目からビームが出ている。

外に展示している絵画は地獄がメインだが、中にある絵画は、地獄道を含む六道(地獄道、餓鬼道、畜生道、修羅道、人道、天道)の絵画と、極楽浄土が描かれた絵画もあった。

余談だが、最近子供向けの地獄絵図もあるらしい。悪いことをすると地獄に落ちる、という話をすることは、教育的にも良いのかもしれない。疑似恐怖体験をすることは、しつけをする観点で意味があるのかもしれない。

毎年春と秋のお彼岸に特別公開している(入場無料)。非常に良いものを見せてもらいました。

・・せっかく金沢に来たので、あとはブラブラとまちなか散歩。

浅野川のほとりを歩く。

これは昌永橋(しょうえいばし)。1955年(昭和30年)にかけられた橋。トラス橋。この上流にはほぼ似たような橋(小橋)もある。

浅野川はいろんなタイプの橋が架けられているが、このトラス橋も金沢の町並みに溶け込んでいる。

あめの俵屋本店。建物は江戸時代(天保年間)の建築。金沢の町中になるのに間口が広いね。「あ」「め」と書かれたのれんとあめの看板、1階の庇につけられた下がりの幕板が特徴的である。写真を撮っていたら中の店員と目が合ったので、飴も購入させて頂きました(買ったのはきなこ飴)。

浅野川沿いを歩く。いかにも金沢らしい町家が軒を連ねる様子。

これは『中の橋』という人道橋で、橋脚はコンクリートだが、上部は木でできている。この上流にも『梅の橋』という木橋がある。これも金沢らしく味わいのある橋である。

主計町の茶屋街。

細い路地と暗がり坂。この日は天気が良かったのでまあまあ明るいけど。

ひがし茶屋街。人が多すぎて写真がとれない(苦笑)。

もっとも観光客は多いんだけど、ピンポイントで人がいる感じで、一本道を外れると急に人が少なくなる感じ。

ひがし茶屋街からすこし離れた場所にある卯辰山麓寺院群。戸室石で積まれた築地塀の町並みがとても雰囲気を醸し出している。このあたりまで来るとほとんど人がいない。

『金剛閣』とあるが、全性寺というお寺の山門である。

この通りは白鳥路。大手掘から兼六園に向かうところにある遊歩道で、いろんな彫像が並んでいる通りである。かなり久しぶりに通ったが、凄く雰囲気の良い通りである。こういう場所は福井にはないんだよね。

昼食は柿木畠の『全開口笑』にてやみつき担々麺を頂く。

福井だと鯖江の「美歓園」の担々麺が一番おいしいが、金沢だとここの担々麺が一押しである。あと、広坂通りは観光客が多いのだが、裏通りに当たる柿木畠界隈はあまり観光客がいなくて待たずに食べられるのが良い。

金沢聖霊修道院聖堂。金沢に残る教会建築。

病院の敷地内にある建物で、1931年(昭和6年)建築の教会。金沢在住時にちらっと見たことはあるがしっかりと建物を見たのはこれが初めてである。

それにしても金沢は古い建物が多く残っていてうらやましい限りである。

・・ということで、この日は都合3時間以上散歩して、距離にして約15km、歩数にして20,000歩以上歩いた(疲れたけど楽しかった)。久しぶりに金沢のまちなかをブラブラしたけど、散歩するにはとても良い町だなあと今更ながら実感。金沢に20年住んでいた身からするともっと歩いておけば良かった。

それはさておき、イラン情勢の悪化(原油の供給不足)で、もしかすると観光どころではなくなるかもと思うと、この先どうなるのだろうか。正直不安でしかない。