前回のブログで、福井から函館まで丸1日掛けて移動した話をしたが、そこまで時間を掛けて訪れた函館は実際どうだったのかというと、結論、非常に良かった。
函館の街自体(特に駅前から大門地区)はかなり寂れてヤバいことになっているが、観光名所はたくさんあり、景色も良い、自然も豊か、温泉も競馬場もあるといった具合に見所たくさんで、あと1~2日は滞在したかったところだが、何せそこまで休めないので・・次訪れるかどうかはなんとも言えないが、もし来るとしたら、一度小松から羽田乗り継ぎで函館入りを検討してみたいと思います。
ということで、実質2日間函館に滞在して、市電も駆使していろんなところに行ったんだけど、1日で約37,000歩(距離にして約28km)も歩くという。翌日は函館山登山もしたのでとてつもない徒歩移動をしたのだが、観光しようと思ったら足腰丈夫じゃないと無理ですね。
前置きが長くなったが、こうして丸2日出かけた中で、函館の夜景も非常に素晴らしかったのだが、よく知られる「函館山の夜景」はそこまで感動なかったんだよね。むしろ、観光名所の至る所がライトアップされていて、そちらの風景が素晴らしかったので、紹介したいと思います。
まず目に飛び込んできたのがこちら。ホテルの中から船が見えていて、最初は摩周丸かと思ったのだが、そうではなくクルーズ船だった。『CELEBRITY MILLENNIUM』という大型クルーズ船で、朝の9時に函館港に入港したみたい。朝の6時過ぎに埠頭を散策したときは摩周丸しかいなかったのでわからなかったが、「でかいなー」とは思ったのだが、別の船でした。
この写真、一見わかりにくいが、手前に見えるのが摩周丸、後ろに見えるのがCELEBRITY MILLENNIUM。撮影したのが夜の8時で、ちょうど出航のタイミングだった。若干船が遠ざかっているが、それでも摩周丸よりも大きいのがわかります。
ちなみにこちらがクルーズ船入港前に撮影した摩周丸。
大きさを比較すると、摩周丸が3782総トン、CELEBRITY MILLENNIUMが91,011トン。体積で言うと24倍も違う。ちなみにCELEBRITY MILLENNIUMの乗客乗員数は3,242人だそうで。一つの街ですな-。
クルーズ船はさておき、港の風景がすばらしい。真っ暗になる前の薄明の頃合いが一番美しく見える。
金森赤レンガ倉庫群。赤レンガといえば舞鶴や敦賀にもあるが、個人的には昼間のイメージしかないんだよね。七財橋という橋から望む景観が特に良い。
この建物は元々デパート(丸井今井)の建物だったのを、市役所分庁舎として活用している建物とのこと。大正12年(1923)建築。
函館山ロープウェイに乗った帰りに撮った写真。市電とセットで。ちなみにカール・レイモンって、函館では有名なハム・ソーセージのお店みたい。
港のまわりをぶらぶらしたところで、ようやくロープウェイに乗って函館山の夜景を眺める。
・・確かにきれいなんだけど、そこまで感動がないのはなぜだろう。
おそらく空が真っ暗よりも、薄明の空に青っぽさが残っている頃合いに行った方がより感動するのかもしれない。あくまで個人的な感じ方だけど。
写真の構図的には、手前に観光客を入れた方が様になるというか。しかし観光客の数が半端なかった。
せっかく来たのでしばらく夜景を見ながらぼーっとしていたんだけど、元町の教会群がライトアップされていることに気がついて、行ってみることにした。
これは函館聖ヨハネ教会。
カトリック元町教会。
函館ハリストス正教会。日中見たときも素晴らしいと思ったが、ライトアップされた教会群もとても素晴らしい(語彙力が・・汗)。
函館ハリストス正教会から元町カトリック教会の塔を望むこのアングルが特に良い。
教会の坂(大三坂)
現在ホテルにリノベされているこの建物(大三坂ビルヂング)もレトロな雰囲気が漂っている。
電車通り(海峡通り)に面しているこの2棟の建物も函館の雰囲気を色濃く残している。オレンジ色の照明が良い雰囲気を作り出している。
・・といった感じで、昼も夜も見どころ満載で、港町の雰囲気だけでいうと横浜や神戸よりも遙かに良いと思う。せめてあと1日長く滞在できたら良かった。正直2日間では一部しか観光できないけれど、それでも来ることができて良かった。