ROKUZAEMONの隠遁生活

まち歩きしながら感じたことを中心に書き留めています

淡島神社と加太・深山砲台跡

ここ2年ほど、仕事以外であまり遠出していなかったのだが、先月から急に旅をしたくなり、先月の鎌倉(もっとも試験日の午後ですが・・)、年末の宮島、そしてこの3連休は和歌山ですよ。もっとも、東京へは飛行機、宮島へは新幹線と、結構移動にお金を使ったので、今回はしんどいと思いながらも車で移動することに。10月に京都に車で行っただけでも疲れたのに、今回は片道5時間かかりましたがな。疲れたのー。

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近畿自動車道の風景。北陸にはない風景で感動した。なんか近未来的だよね。

ところで、和歌山は、期待にそぐわずいいところでした。中心市街地の寂れっぷりを除けば。古い町並みこそないものの、風光明媚な風景、国宝や重要文化財級の神社仏閣、お庭も素晴らしかった、などなど。細かなことを言うと不満もあるのだが、それを差し引いて余りある場所でした。

2泊3日の旅だったが、本当に和歌山周辺だけを見て回り、全然時間が足りなかった。和歌山城とマリーナシティには行かなかったが、全然OKです。あまりにもネタが多いので、和歌山の旅の写真は数回に分けて紹介しようと思う。

特に、最終日の今朝訪れた、加太というところは、当初プランにはなかったのだが、思いのほかいいところで、特に良い写真が撮れたのではないでしょうか。

そもそも、和歌山を訪れようと思ったきっかけは、和歌の浦・友が島に行きたいと思ったことにある。昭和25年に、毎日新聞が主催した「日本観光地百選」の海岸部門で人気第1位に輝いたのが和歌の浦・友が島なのである。観光地百選は、記念切手にもなり、その後多くの観光客が訪れた場所なのだそうだ。古くからの切手コレクターの筆者にとって、和歌の浦はあこがれの場所なのである。

もう一つ、友が島については、近年違う視点で話題になっている。それが、「天空の城ラピュタ」の風景にそっくりだというものである。筆者はジブリの作品はほとんど見たことがないのだが、実際それがもとで観光地が活性化している場所もあり(崖の上のポニョの舞台といわれる鞆の浦など)、アニメや小説、舞台などすぐれた作品のもつ影響力の大きさを改めて感じさせる。

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加太は和歌山市の北西に位置する小さな漁師町である。

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何となく加賀の橋立漁港を髣髴させる。

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タイなどの魚貝類がいけすに飾られている。港町に来た気分になりますね。

・・と、ここまでは、よくある風景ではないかと思うのだが、まずびっくりしたのが、淡島(あわしま)神社という変わった神社。

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和歌山市観光マップによると、淡島神社は、針供養や雛流しなどの神事が有名な神社で、そのため、全国各地より使い終えたひな人形などが寄せられるとのこと。

その結果・・・

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人形だよ!全員集合!!状態に。

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こちらでは舞妓さんが踊っています。

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花嫁もいっぱいいてます。

人形だけでなく、動物もいっぱいいて、まさに動物園状態。

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ゾウの群れ。

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信楽に行かずとも、タヌキをいっぱい見ることができた。

正直、これだけでおなかいっぱいになり、満足して和歌山を後にする。最後に、行こうかどうか悩んでいた友が島を山の上から望むことにした。

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大阪との県境に近い、深山というところに展望台があり、立ち寄ることにした。この場所は、瀬戸内海国立公園区域に入るようである。

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友が島というのは、加太港から船で20分の場所にあり、4つの島の総称とのこと。手前に見えるのが地ノ島(周囲が絶壁で山に登れないそう)、奥が沖ノ島。さらに奥に見えるのが淡路島である。こうやって見ると淡路島近いなー。

かつては修験の場所であり、また軍事上の要衝でもあった場所で、一般の人は終戦まで立ち入りが制限されていた場所だったとのこと。その時の軍事遺構である砲台跡などが、ラピュタの風景にそっくりだそうだ。

本当は行きたかったのだが、冬季は1日2往復しかなく、しかも加太港に戻れるのが午後4時とあっては、今日中に金沢に帰るのが大変と思いあきらめたのだが、実はこの場所にも砲台跡が残っていた!

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友が島を望むこの場所には、かつて6台の砲台があり、紀淡海峡を通る船(戦艦)に向けて砲撃するというものだったそうだ。

その弾薬庫は今でも極めて良好に残っている。

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レンガ造りの趣のある雰囲気。ラピュタで出てくる風景はこんな感じらしい(見ていないからわからないけど)。

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緑色凝灰岩(福井でいうところの笏谷石)が随所に使われている。おそらくこの場所で採れた石でしょう。

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中はこんな感じ。意外に明るく撮れている。

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弾薬庫だったからなのかなんなのかはわからないが、レンガが白くなっているのが何とも言えない風合いを出している。

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拡大するとこんな感じ。単なる風化ではなく、弾薬などの化学反応がもとではないかと勝手に思ったりする。

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おお、こんな写真が撮りたかったのよー。

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砲台跡に通じる遊歩道がレンガ敷きなのも、よくよく考えると戦前の遺構なのかもしれない。道が切り通しになっているのは間違いなく砲台が設置された頃だと思う。

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そういえば、淡路島の由良海岸も水仙で有名だが、ここでも水仙の群落が見ることができた。あと2週間後だったらもっと見頃だったんだろう。

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造園の立場から言うと、ツワブキの群落も感動した。日本庭園では日陰に置くのが一般的に思っていたのだが、日の当たるところに置くのもなかなかいい。

友が島には行けなかったが、全然これでOKです。

片道5時間かけてきた甲斐があったというものだ。