ROKUZAEMONの隠遁生活

まち歩きしながら感じたことを中心に書き留めています

吉野へ行く

前回のブログで、大阪で3泊したと書いたが、別に金環日食だけでなく、もう一つ行きたい場所があった。

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一度行きたいと思っていたのが吉野。大阪阿部野橋から近鉄特急に乗って1時間10分程度で着いた。

金沢からだと、どんなに頑張っても5時間弱はかかるようなので、こういう機会でないと行けないのである。金沢から京都までは2時間で着くが、同じ関西でも、奈良の吉野までだと倍以上かかる。

関西在住時に、近鉄南大阪線には3度乗車したことがあり、一度は天川村にキャンプに行くために、下市口まで乗車した。もう一度は明日香村に行くのに2度乗車したことがある。しかし吉野はもっと山奥だったのー。

吉野は千本桜がひときわ有名であるが、個人的には、歴史の悲哀が繰り広げられた、日本史上(特に白鳳時代から南北朝にかけて)特筆すべき場所というイメージが強い。

今回の吉野探訪は、そういった吉野の歴史(南北朝や修験の道としての歴史)を見て回るのと同時に、往復4~5時間で登れる、トレッキング(ダイエット)に最適の山だということで、脂肪燃焼もかねて訪れた。

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普通の観光客は、近鉄吉野駅からロープウェイに乗って、下千本まで行くが、筆者は当然歩いて行く。最初に通ったのが「七曲の坂」と呼ばれる場所。

沿道は桜の木で埋め尽くされていたが、新緑の沿道も悪くはない。

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下千本にさしかかったところで、空堀に架けられたとされる「大橋」を通る。

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黒門と呼ばれる門を抜け、

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銅の鳥居と呼ばれる場所を過ぎる。歴史的な由来はさておき、観光地にはこういう「目印」は必要だよなー。

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ほどなく、吉野山で一番大きな建物である、金峯山寺に到着。

しかし、吉野の山はもっと静寂な場所かと思いきや、土産物屋が軒を連ねており、ある意味驚いた。箱根の道中なんかは峠の茶屋みたいな店が数軒建っているだけであるが、全然違ったのー。

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染物の店と、陶芸の店。

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吉野和紙の店。

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吉野の代表的な特産品である吉野葛。くずきりを食べることのできる店もあり、くずきり大好きの筆者は迷わず食べました(しかし食い意地が先走ったため、写真を撮るのを忘れたのー)。

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古い商家では、「陀羅尼助」が売られていた。天然毒(アク)を解毒してくれる非常に優れた医薬品であるが、メチャクチャ苦いのが難点。ちなみに筆者は、同じく木の樹液で作られている「メープルシロップ」をヨーグルトに入れて毎日食している。メープルシロップも解毒作用に優れているとのこと。

それにしても、吉野は「特産品」の観点から言えばきわめて優等生といえるのではないか。吉野葛、吉野和紙、吉野杉、吉野雛なんてのもあった。柿の葉寿司や陀羅尼助が吉野特産かはわからないが、これだけ「吉野」の名前で物が売れるなんてすばらしい。多くの観光地では、なかなか「特産」がなくて困っているところもあることを考えると、非常に恵まれていると思う。あえて言えば、「五平餅」は吉野ではないと思うのでやめたほうがよいと思うのは筆者だけか。

ちなみに昼食は「信州」から取り寄せたそばをいただいたが、木曽路の宿場町っぽいので良しとしよう(非常においしかった)。

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下千本から中千本にかけては、なかなか古い民家が建ち並んでおり、趣のある街道となっている。

あとで気が付いたのだが、木曽路の馬籠宿に雰囲気が似ているかもしれない。吉野の集落も、馬籠も、ともに尾根筋に作られているようである。

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中千本を抜けたあたりから、坂の勾配がきつくなってくる。それでも、通常の登山道から比較すると、非常になだらかで登りやすい山道である。

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途中、シャガの群落を発見。シャガの花はしおらしくて大好きである。

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吉野駅から1時間30分程度で、吉野水分(みくまり)神社に到着。

吉野にある神社仏閣は、金峯山寺は別としても、ひなびた建物が多いのだが、この神社もいい意味でひなびている。

境内が坪庭のようになっており(お世辞にも広いとは言えない)、四方が建物で囲まれているような構造である。南欧のパティオに近いかもしれない(全然関係ないと思うけど)。

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このふくろうは何?いろいろ調べたが、「福を呼ぶ」置物の理解が一番正しいのかもしれない。

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そこからさらに20分かけて、奥千本の金峯神社の参道へ。この坂道はなかなかきつかった。

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3~4分程度で神社に到着。

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神社自体はごくごく普通の祠であるが、よそと違うのは、ここは修験の聖地である。山伏姿の人たちが、法螺貝鳴らして練り歩く姿はここでしか見られない光景である。

なんて思っていたら、どうやら「ニセ山伏」のようで、鳥居の横に停めてあった車に乗り込んでさっさと帰っていくではないか。こら、もっと修行せんかい、と思わず口に出してしまいましたがな。

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下山途中に見た吉野の俯瞰景観。吉野の道中で一番感動した風景。

こうしてみると、尾根筋に建物が並び立つのがよくわかる。また、金峯山寺がランドマークとなっているのがよくわかる。

桜が満開のときはもっとすごい景色なんだろうなー。

ということで、往復4時間ちょいかけて無事下山しました。計算上は、1,400kcalは消費していると思われる。足の裏はパンパンだが、天気も涼しく、最高の吉野山トレッキングでした。

それにしても、今回の大阪(奈良)遠征は、収穫が多くて満足だったのー。