ROKUZAEMONの隠遁生活

まち歩きしながら感じたことを中心に書き留めています

備前焼のふるさと

週末はどこか遠出したくなり、岡山県へ。関西まではちょこちょこ行くのだが、それより西になるとめったに行くことはない。出張を除くと、最近10年では平成14年に広島、去年門司港と2回だけである。視察・出張になると、道後温泉や博多、熊本があるが、個人では行かないのー。やっぱ、遠いところは他力本願ではないとなかなかいけないのー。

岡山県といっても、一番東の備前市へ。しかしここはなかなか遠かった。金曜日の夜に前のりして神戸にいたのだが、三宮から網干まで快速に乗り、網干から播州赤穂まで各停に乗り、そして播州赤穂から伊部(いんべ)まで各停に乗る。そもそも赤穂まで行くのに2時間かかっているし。朝早く出たのも失敗だった。少し遅いほうが、新快速で赤穂まで直通で行けるようだ。

午前中赤穂城址などを見て回ったが、しかし赤穂の街は全然大したことなかったのー。赤穂浪士の影響か地名は抜群だが、行ってみてがっかりするかもしれない。

伊部の町は、赤穂からさらに各停で30分西にあった。どうでもいいけど、JR赤穂線って、1時間に1本しか電車走ってないし。そこまで田舎だとは思わなかったが・・

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土産物屋とギャラリーと駅舎を兼ねた建物。普通の駅であればもう少し待合スペースが広いところだが、改札の通路沿いにベンチがあるだけで困った。

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伊部の町は、ぱっと見普通の田舎の集落だが、そこは備前焼の産地、多くの窯元、作家、陶商が軒を連ねている。

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こういうレンガの煙突がある街って独特の雰囲気だよなー。

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最近こそやっていないが、過去には陶芸教室に通っていたこともあり、越前焼作家の登り窯にて窯の火をくべる体験もしたことがある。ここは田舎だから街中に普通に登り窯が点在している。京都の清水焼なんかは、山科の奥のほうに窯や工房を移転していたはず。

しかし登り窯は雰囲気があってええのー。備前ではどうかわからないが、以前訪れた越前焼の作家は、年2回しか窯に火を入れなかった。その代り、1回の窯入れで1000個もの作品を入れていた。ただ実際売り物になるのは半分以下なんでしょうなー。

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土で固めた築地塀に、石や瓦や陶片を入れる雰囲気も陶芸の里ならでは。

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杉をあぶって黒い板にするのは岡山でよく見られるファサードのようである。

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陶芸の里の政治家が「土器」さんとは。観光客へのアピールは抜群だけどのー。

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集落内にある神社には当然のことながら備前焼がふんだんに用いられている。

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階段脇のツワブキがとてもきれいだった。

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ちょっとひやかしに店の中をのぞく。すると、不思議なもので買いたくなるんだよねー。

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店舗の中庭に所狭しと並べてある器の数々。石川にいると、大樋焼九谷焼など、値段の張る焼き物を多く見ているが、備前焼はなかなかお手頃価格というか・・以前金沢市内某所の美術商で、藤原啓の茶器が200万円で売られていてぶったまげたことがあったが、少なくともそういう品はなかった。

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店の奥さんにうまく言いくるめられたのもあるかもしれないが、実際花器がほしかったのもあり、特別高くなかったのもあり、写真の器を購入(写真は自宅で撮影)。渋めの器がほしいと言ったら、「これは胡麻がいっぱいかかっていて、黒くいぶされた雰囲気の器で、お客様好みですよ」と言われ、即決で購入。「ハクション大魔王でも出てきそうですね」と言ったら、「あらまあ、明るいお客さんでよかったわー、おほほほ」と喜んでもらいました。

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帰り際にお茶を一杯ごちそうになった。この湯呑茶碗の色が赤かぶらのようにいい色が出ていて、また高台がなくて底が真ん丸だった。「遊び心で作っちゃいました」。遊び心。いやー、いい言葉だ。そうなんですよ。遊び心が必要なんですよ。本当に。(変なところで感心しました)