ROKUZAEMONの隠遁生活

まち歩きしながら感じたことを中心に書き留めています

文殊山のカタクリ

個人的には、例年年度末が一番忙しくて、年度明けの4月は1年で一番体力のない季節である。なので、4月に山登りはあまりしないのだが、今年はメタボ対策等いろいろな事情があり、また例年よりも体力が残っていたこともあり、山登りを決行した。

といってもトレッキング程度ですけど。

福井市の郊外、実家に近い場所に、「文殊山」(もしくは「文珠山」)と呼ばれる山がある。標高は365mと決して高くはないのだが、福井平野の末端に壁になって位置していることから、標高の割には結構目立つ山である。10年位前までは、おそらく福井市民でも知らない人はいっぱいいたのではないかと思うが、カタクリの群生地が新聞等で大々的に報道されるようになってから、急に人が来るようになったと感じている。

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去年の5月頃撮影。正面から見た文殊山。個人的にはなかなか魅力的な山容であると思っている(地元として贔屓目なところはあるかもしれないが)

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ようやく若葉が芽吹いて来た頃である。これからしばらくは毎日のように山の風景が変わっていくのだろう。

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山すそにカタクリの群落を発見。地元の人間なのに、カタクリの群落は生で初めてみた。正確に言うと、小学校の頃登って見たかもしれないが、当然ながら覚えていない。

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カタクリをはじめ、早春に咲く野の花は、「スプリングエフェメラル」とも呼ばれ、ぱっと現れたかと思うと一瞬にして消え去ってしまうのが特徴である。文殊山には毎年数回登っているが、このように一面紫の花が咲き誇る様ははじめてみた。

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文殊山はいろんな意味で非常に良くできた山であり、簡単すぎず難しすぎない、山登りを始める人にはすごく手頃な山である点と、山頂である大文殊、山の中腹にある小文殊と呼ばれる一角、そして奥の院と呼ばれる場所があり、時間や体力に合わせていろんなコースを選択できる点が良い。当然それぞれのポイントは休憩場所としてもちょうど良い。

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山頂(大文殊)から見た福井市街。 市街地の大きさは金沢の半分くらいか。決して大きくはないしまちなかには大したものもないのであるが、住むには決して不便ではない。むしろ今となってはこの変わらない風景がとても貴重に思えてくる。

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松の木の奥に見えるのは白山である。市街地からは白山はあまり見えないのだが、足羽山や文殊山など高い所に行くと見ることができる。もう少し天気がいいとはっきりと見えたのだろうが、少し残念である。

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文殊から奥の院に行く途中にもカタクリ群落があった。5月のゴールデンウィークの頃はカタクリはまったく見ることができない。ほんの数週間違うだけでまったく違う風景が広がっているというのが正直すごい。昨日のさくらよりもある意味感動したかもしれない。

実はこの後、もっと感動する出来事があった。写真で見るとわかりにくいのだが、それは赤く光り輝く一羽の鳥と遭遇したのである。

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尾っぽの長さから言うと、クジャクの仲間?少なくともナントカ雀ではないかと思うのだが・・動物園以外の自然で、これだけきれいな鳥を見たのははじめてである(立山雷鳥は見たことはあるけど、こっちの方が全然いい)。もしやこれは吉祥か?と思いたくなるくらいきれいな鳥であった。

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奥の院の手前に、「胎内くぐり」と呼ばれる場所があり、岩の間をくぐると縁起が良いといわれている。小学校の頃は、意味もわからず面白い岩にわくわくしていたが、大人になった今では違う意味で・・・。昔の人はおおらかだなあと思う。

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もうすぐ奥の院

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ちなみにゴールデンウィークになると一面ヤマブキの黄色い花が咲き誇る。こうして見比べるとたった数種間でこれだけ違うのである。

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奥の院にある祠。この小ささが逆に山の奥行きを感じさせるような気がする。朽ち欠けた感じも個人的には好きである。もっとも、あと2年ほどで新しい祠に建て替わるそうである。

土・日の2日連続で文殊山に登ったので、結構体力は戻ったと思う。腰痛も多少は良くなったような気がする。体重も落ちているといいのだが・・。しばらくは、毎週山登りをしようかのー。ああ、楽しかった。