ROKUZAEMONの隠遁生活

まち歩きしながら感じたことを中心に書き留めています

一乗谷

今日は久しぶりに一乗谷に行く。シルバーウィーク一番の遠出である。遠出といいながらも、実家から近くよく自転車でサイクリングに来た場所なのでなじみの場所である。一乗谷の個人的な印象は、福井の田舎で生まれ育った筆者から見ても、もうワンランク田舎に来たなーと感じる素朴な山里である。

知人と一乗谷の奥の蕎麦屋で鮎そばを食す。そば好きの身としては、福井は蕎麦屋が多くてうれしい。もっともここの蕎麦屋ははじめて来た。聞くと7年前にはじめたとのこと。なかなかおいしかったが、値段の割には少なかった。大盛にすればよかった。

せっかくなので、数年ぶりに一乗滝に行く。一乗滝も、昨日の金沢同様、県外ナンバーの車が半分以上を占めていた。

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何かオーラが出ているかのごとく写真になった。小さい頃から遠足で通った場所である。小さい頃はしょぼい滝だなと思ったが、今日きたら意外にいいなと思ったりもする。何よりも涼しいのが良い。

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今日は水量が多いからか、すごく勢いのある写真が取れた。

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これは、佐々木小次郎の銅像である。筆者が小さい頃は、佐々木小次郎のこの字もなかったが、20年くらい前から急に佐々木小次郎をPRするようになった。うそか誠かは定かではないが、何でも若い頃ここで修行をして必殺技「燕返し」を編み出したそうである。福井は意外に多くの歴史上の人物がかかわりのある場所で、あまり知られていないが、明智光秀は若い頃3年ほど朝倉家に仕えており、このあたりで生活していたのである。近くの東大味という集落には明智神社という祠も残されている。

この銅像は10年くらい前に作られたと記憶している。奥の四阿は小さい頃からあった。これだけ耐久性に優れていると、擬木の製品も悪くないなと思う。

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やや遠くから見た一乗谷の様子。今日撮影した写真で適当なものがなかったため、昔の写真を掲載している。春になるとヒガンザクラが咲き誇り見ごたえのある風景となる。一乗谷というのは何もないところであるが、ランドマークというべき唐門とサクラの大木が存在感を引き出している。

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一乗谷のメインである義景館跡。一乗谷は織田信長に滅ぼされた後灰燼と化したが、その後豊臣秀吉により寄贈された。桃山時代の様式を残した趣のある門である。

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義景館跡を上から見た風景。小さい頃から見慣れた風景である。

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一乗谷のもうひとつの見所といえば、この室町後期に創られた戦国大名の庭園である。戦国時代の戦乱を生きた武将の生き様が感じられるというのは言いすぎか。これは湯殿跡庭園で、石の一つ一つに勢いを感じる。枯山水の様式に見られる禅宗の思想に加えて、武将の気骨が感じられる名園である。

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諏訪館跡庭園。この庭園は林泉庭園で、一乗谷に残る庭園の中では一番大きい。

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別アングルから見た写真。これも昔の写真である。中央の大木はヤマモミジで、秋の紅葉もすばらしいが、梅雨時に、モリアオガエルの産卵時期にくると、もみじの木のあちこちに綿のように見える泡状の塊の中に卵が産み付けられ、やがて孵化して下の池におたまじゃくしがぼとぼとと落ちていく様子が見られる。普段見ることのできない自然を感じることができる。

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とにかくここの魅力は繊細かつ大胆な石組の妙にあると行っても過言ではない。ここに来るたびに、いつか旧秀燐寺庭園(滋賀県)に行ってみたいと思うのだが、いまだに行っていない。一乗谷と並ぶ室町時代後期の名園である。

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一乗谷川の河畔にはヒガンバナが見られる。それにしてもこの連休は本当に天気が良く行楽日和である。今度一乗谷に来るときには、実家から自転車で行こうと思う。